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#03【学生創発】KARDIANOIAの1年間

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OVERVIEW

#03【学生創発】KARDIANOIAの1年間

西南学院大学では、学生の主体的な取り組みを支援することを目的に、「学生創発プロジェクト」を毎年実施しています。今回のインタビューは、2022年度の学生創発プロジェクトで採択された「国際の狭間に置かれた人々に寄り添う」ことを目的に入国管理・難民問題に取り組む「KARDIANOIA」の@Shioriさん、@Ayakaさん、@Kyokoさんに、1年間の取り組みについて、お伺いしました。

この記事に登場するSEINAN PEOPLE

@Shioriさん

国際文化学部・国際文化学科 4年生

@Kyokoさん

外国語学部・外国語学科 4年生

@Ayakaさん

国際文化学部・国際文化学科 4年生

学生創発プロジェクト、1年間お疲れ様でした。KARDIANOIAの活動を振り返って、どんな1年でしたか。

@Kyoko 常に何かのタスクに追われていた1年でした。(笑)そのくらい、ハードに活動してきました。

@Ayaka 計画段階で、イベントや現地訪問など、やりたい活動を計画に盛り込みすぎたことが要因にあったと思いますね。計画の実践段階では、忙しさも感じながらも、充実していました。

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1年間のハードワークを振り返る@Kyokoさん

どのように活動計画、予算計画を立てられましたか。

@Shiori 学生創発プロジェクトに応募するにあたって、まず1年間の活動の方針を定めました。そこからやりたいアイデアを出しあって、予算の中でどのようなことができるのかを考え、年間計画に落とし込みました。前期はインプット、知識の習得を主眼においた活動、後期はアウトプット、伝えることを中心とした活動を計画しました。


主に活動は3つのステップに整理しました。
①【人の痛みを知る】
→前期の期間に、インプットを意識した定期的な学習会、文献調査、専門家との意見交換、報告会などを実施しました。

②【人の心に寄り添う】
→学習を机上の空論としないため、夏季休暇から後期前半にかけて、当事者や関係者へのインタビューなどを通じて、入管の状況をさらに具体的に調査しました。

③【人の痛みを伝える】
→大学を超えた地域社会へのアウトプットを意識して活動しました。具体的には、講演会の実施や、大学祭での絵画展示、入管面談・裁判シミュレーションなどを行いました。

1年間の活動の詳細は、以下の動画の中で、映像やインタビューを通じて、まとめていますので、ぜひご覧になってください。

■KARDIANOIA模擬入管 プロジェクト報告動画(6分30秒)

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1年間の計画、活動を振り返る、KARDIANOIAの2022年度リーダー@Shioriさん

1年間の取り組みを通じて、身についた力を教えてください。

@Kyoko やるべきことが盛り沢山だったので、プロジェクトを管理する力がこの1年間で身についたと思います。社会人の方からすると当たり前かもしれませんが、計画を綿密に練って、定めた期日までにやり遂げることができました。また、漏れているタスクに気づける力も身についたと思います。

@Ayaka 私も同じく、プロジェクトの成功から逆算してタスクを細分化し、実行、管理する力が身につきました。例えば、一つイベントを実施するとしたら、「どんなタスクがあるか」「どんな役割が必要か」「抜け漏れがないか」など、想像力を働かせて動けるようになりました。報連相の重要性にも改めて気付かされました。今思えば、@Kyokoさんにもかなり催促しちゃいましたね。笑

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この1年間で身についた力を振り返る@Ayakaさん

@Shiori 私は、「伝える力」と「指示する力」の2点が身についたと思います。

「伝える力」については、入国管理の問題の伝え方にこの1年ですごく悩んで考えてきたということもあって、様々な背景や考えをもつ人々に配慮して伝える力が身についたと感じています。入国管理の問題は、知らない人も入れば、敏感に受け取られる方もいらっしゃいますので、バランスをとりながら、発信することを心がけてきました。

「指示する力」については、私が責任者ということもあり、メンバー全員と関わりを持ち、取り組みを進める、特に指示する機会が多くありました。責任者を務めるのも初めてで、メンバーの中には年上の方もいたので、「私がこんな指示出して良いのかな」と悩むこともありましたが、今思えば、「ついてきてくれてありがとう」という感謝の気持ちでいっぱいです。

思えば、みなさん、学部はバラバラですね。

@Ayaka 最初はみんな初対面だったんです。たとえ同じ学部でも、KARDIANOIAを通じて、初めて話したみたいな。

@Kyoko 国際関係の問題はすごく遠いイメージがありましたが、意外と自分の回りにも問題は存在していて大学生である私たちでも発信することができると実感しました。

@Ayaka 私は所属が国際文化学部で、最初は、「国際法は何に使うのだろうか」と思っていましたが、KARDIANOIAの活動を通じて、専門ではない私も、国際法について理解を深めることができました。日本の裁判では、国内法のみが適用される傾向にありますが、難民や入国管理の問題は、国際法を援用しないと弁護ができないことが多いので、より国際法の重要性を実感しました。

最後に、本学の学生にメッセージをお願いします。

@Kyoko 本学の学生としてのメリットは自分達がしたいと思える活動に対して応援してもらえる環境が整っていることだと思います。「こんなことがしたい!」と思ったら、とりあえず、できそうなことを書き留めて、友達を集めて、この学生創発プロジェクト等を活用したりして、挑戦して欲しいなと思います。

@Ayaka 後先考えずにまず行動してみることも大事かなと思います。(今思えば、私が2022年度は詰め込みすぎたってところもありますが。。。)やってみれば、やってみた分だけ、自分の経験値に繋がりますし、本やインターネットだけではわからないことが、実際に行ってみることでわかることもあります。忙しさや実現可能性は一旦置いといて、飛び込んでみることも大事だと思います。


@Shiori やりたいことを全て計画に詰め込んだので、最初は実行できるかどうか不安はあったのですが、今思えば、意外とできたなと思います。忙しい人でも挑戦してみても後悔することはないんじゃないかと思います。

また、さまざまな方に関われたことも良かったと思います。活動を通じて、先生、先輩、NPO団体等の外部の方、大学関係者など、普段の大学生生活では関わることができないような方に出会えました。これまでコロナで中々外に出向くことに制限があったかと思うので、ぜひ外で挑戦して、出会いの輪や活動の幅を広げていって欲しいと思います。

本日はありがとうございました。今後、益々のご活躍を期待しています!

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▼KARDIANOIAに関するNEWS▼

・KARDIANOIA 公式ホームページ
https://www.seinan-kardianoia.com/

KARDIANOIA主催の「入管面談・裁判シミュレーション」を実施しました
https://www.seinan-gu.ac.jp/news/2022/14456.html

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