生命保険金融にみる評価損計上リスク回避の運用

  1995年は、「生命保険危機」が叫ばれた。実は、資金運用面に危機的な状況が如実に現れているといえ、それを一言で言えば「評価損計上リスク回避の運用」ということになろうということで、生命保険業界に問題を提起すべく、業界紙に本稿を発表した。また、従来から保険業界の実務家中心に貸付のリスク把握が誤っていることに問題意識を持っていたので、その点についての批判も展開した。13「保険業法第84条の考察」、14「上場債券評価法の改正について」の論文の延長線上にある論文でもある。