モロッコとフランスのつながり
~食文化の視点から~

自己紹介

中俣ひかる
西南学院大学17期 外国語学科 フランス語専攻
おいしいものとか雑貨が大好き!

モロッコ研究のきっかけ

フランスに歴史的に関わりのある国々について学び、
ヨーロッパとアフリカ、中東の文化が入り混じったユニークな国であるモロッコに興味をもちました。

モロッコについて

・正式国名:モロッコ王国(Kingdom of Morocco)
・首都:ラバト
・面積:44.6万km2(日本の約1.2倍 西サハラ除く)
・人口:32,520,000人(2012年)
・人種:アラブ人(65%) ベルベル人(30%)が多い
・言語:アラビア語(公用語)、フランス語
・宗教:イスラム教スンニ派がほとんど
・主要観光地:カサブランカ、タンジェ、ラバト、フェズ、マラケシュ、アガディール、エッサウィラ
・通貨:ディラハム(DH)、補助通貨:サンチーム
・時差:日本時間マイナス9時間

疑問点

クスクス、タジンなどのモロッコの料理にはフランスの影響がみられるか。

調査方法

@モロッコ:モロッコの一般家庭の方に、フランス料理についてのアンケートをとる。

@フランス:モロッコ料理店にて、実際のモロッコ料理とどのような違いがあるかなどを観察する。

実調査

2016.10.21 (FRI) @フェス
対象者:50代、女性、モロッコ育ち、会社経営、フランスで料理を学んだ経験あり
フランス料理についてのアンケートに答えてもらう

1.家庭でフランス料理を食べますか。
2.どのような料理をよく作りますか。
3.フランス料理についてどのようなイメージがありますか。
4.モロッコの食文化にフランスはどんな影響をもたらしたと思いますか。

調査結果

アンケート

1.ときどき
2.キッシュやラタトゥイユなど
3.フランス料理はとても凝っていると思う
4.特に、BIO

モロッコの家庭では、たまにフランス料理を食べることがあります。しかし、伝統的なモロッコ料理であるクスクスやタジン、ハリラスープをやはり多く食べます。

フランス、パリにある人気のモロッコレストランでもクスクスを食べてみたが、モロッコで食べた味とは異なり、少しスパイスが抑えめでした。これは、フランス人の口に合うように少し改良されたためでした。

まとめ・感想

今回の研究旅行を通して感じたことは、モロッコの人々はモロッコ料理に誇りを持っているということでした。フランスの料理やオーガニックの考え方などを取り入れながら、しっかり伝統的なモロッコ料理を家庭で受け継いでおり、貧しい人々に作った料理を分けるという素晴らしい風習もありました。また、初めて会った外国人である私に、「モロッコの料理に興味があるなら、私が教えてあげる!」と言って家に招待してくれたマダムや、「僕の街を楽しんでほしいから!」と言ってたくさん案内してくれたお兄さんや子どもたちなど、たくさんのモロッコ人に声をかけられ、優しいひとが多い国だ!という印象を受けました。 街を歩くと、ヨーロッパと中東の文化が混在していて、料理以外にもたくさんのことに興味を持ちました。フランスでもモロッコの料理店はとても人気があり、様々な人でにぎわっていました。またモロッコへ行き、研究を深めたいと思います。私の研究に携わってくれたたくさんの方々に感謝します。

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