絶望的な状況を、
人生の好機に変えて。
 私が金融業界に進むきっかけとなったのは、2020年に世界を襲ったパンデミックです。ちょうどデンマークへの派遣留学から帰国して、就職活動の準備に取り掛かっていた時期でした。当時の第1志望は航空業界。人の移動が制限されたことで航空業界は大打撃を受け、その年の採用活動が中止に。私は必然的に方向転換を余儀なくされました。そこで、学生時代にお世話になっていた先輩に相談。金融業界を勧めてもらい、自分なりに業界研究を行った結果、金融業界は社会貢献度が高く、自分の市場価値を高められる業界だと実感しました。数ある企業の中でも、ビジョンに深く共感したのが、その先輩が勤めていた三井住友信託銀行。幅広いソリューションを通じて社会課題の解決を目指す姿勢に心を打たれ、入社を決めました。

3年次に経験したデンマーク・コペンハーゲン大学への留学の様子

新たなソリューションを提案する際、過去に紡いできた人脈が、その糸口になることも多い。「どの出会いも私の財産です」と井上さん

広い事業領域を持つ
信託銀行ができること。
 入社から4年間は投資家事業担当として、金融機関や大学、非営利法人などの機関投資家に対して、資産運用の提案を行っていました。大学法人に対しては、入学金や基金といった資産を中長期的にどのように運用し、将来にわたり安定的に増やしていくかという視点で運用計画を提案。金融機関に対しても、市場環境やリスク特性を踏まえ、弊社の運用商品やノウハウを活用した幅広い提案を行ってきました。ほかにも、企業年金をはじめとする年金制度の管理・運営や資産管理、不動産に関する信託業務など、金融の一分野にとどまらず、幅広いビジネスフィールドで、多様な価値提供を目指しています。
 その広い領域をカバーするためにも日々の勉強は欠かせません。特に入社1、2年目は業務に必要な資格の取得が多く、隔月のペースで資格試験を受けていました。これまで信託実務、証券アナリスト、銀行業務検定など約10種の資格を取得。業務と並行しての勉強は大変でしたが、知識が増えるにつれて、経済の仕組みや企業の構造など、社会全体を俯瞰できる武器が増え、仕事のやりがいや充実感も一段と高まりました。
 5年目には、九州地域共創プロジェクトの担当に抜擢。地域のさまざまな分野の人たちと連携し、地域課題の解決に向けたソリューションの共創に挑戦しています。九州は資源が大変豊かな土地です。私たちのミッションは、それぞれの地域で眠っている資産や資源のポテンシャルを引き出し活用することで、社会課題の解決につなげていくこと。例えば、九州で大きな可能性を秘めた再生可能エネルギーの分野で蓄電設備が必要になった場合、その事業を行うための土地を探し、見込みのある自治体に交渉を行ったり、あるプロジェクトを遂行するために大きな設備投資が必要になった際には、弊社が資金を融資したりと、豊かな未来社会や地域を創り出すことを目指して、ビジネスの実現に挑んでいます。

「九州地域共創プロジェクト」のメンバーで訪れた農業電化試験場の視察の様子

今後はゼネラリストから
スペシャリストを目指す。
 九州地域共創プロジェクトでは、ゼロからイチを生み出すことの難しさとやりがいをひしひしと実感。新規事業のため正解はなく、社内にロールモデルもいませんが、周囲の先輩方に支えられながらも、自分の知識や経験値をアップデートしていくことの楽しさと醍醐味を感じています。学生時代、留学に行く前は弱い自分を認められず、完璧主義で人に頼ることが苦手でした。しかし、今はプロジェクトメンバーと共に力とアイデアを結集させ、自分たちが関わったプロジェクトが、地域社会の環境価値、経済価値の向上につながっていることに喜びを感じています。
 今後の目標は、プロジェクトファイナンスやITといった専門的な知識を習得すること。そして、市場で通用する人になることを意識し、現在の場所でさらに実務経験を磨いていきたいです。

どの道を選ぶかではなく、選んだ道をどう生きるか。

世界に対する知見を広げてくれたのは西南学院大学でした。在学中、派遣留学以外にもイギリスやカナダへの語学研修、ハワイへのフィールドワークなど、数多く異文化交流の機会がありました。その経験のおかげで、就活で岐路に立った時、「どの道を選ぶかではなく、選んだ道をどう生きるか」を軸に選択ができたと思います。全ては人生の糧です。何事にも果敢に挑戦し、将来の可能性を最大限に広げてください!

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