キリンビール株式会社 執行役員 広域流通営業本部 本部長 小方 英嗣さん (宗像高等学校出身) 1993年 商学部商学科卒業

アメフトに熱中した4年間。
九州3連覇を逃した悔しさもいい思い出に。
 学生時代は、アメリカンフットボール部に所属していました。高校まではバスケットボールに打ち込み、インターハイにも出場しましたが、そこで「上には上がいる」と痛感。大学では新しいスポーツに挑戦しようと考えていたところ、アメリカンフットボール部から勧誘を受け、入部を決めました。初心者からのスタートでしたが、次第に得点の要となるポジションを任され、4年次には副将を経験。チーム一丸となって厳しい練習を乗り越えた日々は私の原点になっています。
 思い出深いのは、九州リーグ3連覇がかかった九州大学との決勝戦。前半で足の靱帯を切ってしまい、途中退場することになってしまったのです。結果、九州リーグ3連覇は達成できず、大きな悔いが残りましたが、今ではいい思い出となっています。
今、営業として何ができるか。
与えられた環境の中で挑み続けることが成長に。
 卒業後は、キリンビールに営業として入社しました。学生時代、お酒を囲んで仲間と楽しく過ごした経験から、仕事を通してお酒の魅力を伝えたいと考えたからです。
 酒類業界の営業は、コンビニやスーパーなどの家庭用量販部門と、飲食店向けの業務用部門に分かれ、私は主に家庭用量販部門を担当してきました。営業の役割は、量販店が毎月立てる販売計画に対して、商品ラインナップや価格、売り方、売り場構成などの販売戦略を提案し、担当店舗の売上目標達成に向けて伴走し、自社の売り上げ拡大につなげていくことです。
「去年と同じことをしても、去年は超えられない。常に新たな挑戦が必要」と小方さん。

 実際、スーパーとドラッグストアで客層や年齢層、志向性が異なり、地域によっても店舗の特性は異なります。そのため、売り場に足を運び、店舗ごとの特徴や課題を把握することが営業のミッションです。楽ではない仕事ゆえ、たくさん失敗もしました。
20代の頃は初配属の大分から10年間異動がなく、慣れた環境に甘えそうになったことも。しかし、地方から全国トップの成果を出すことを目標に掲げ、いつどんなときでも全力で取り組むことを大切にしてきました。
 そんな私の営業人生の中で、最も成長できたのは、入社15年目に全国売り上げNo.1の大手スーパーを担当した経験です。会社の業績にも影響する取引先に対して、経営陣を巻き込みながら、どのように関係を構築し、ビジネスを前に進めていくか。企業対企業の動きを学ばせてもらった貴重な経験でした。また、営業という仕事には、会社と会社をつなぐ大切な役割があることを実感した経験だったと思います。
業績を牽引する部署の
リーダーとして目指すは業界No.1。
 現在は、全国に店舗展開している企業グループを担当する営業部署の責任者を務めています。約90名のメンバーで、キリンビール全体総売上の36% にあたる約2,400億の売り上げを担う、責任が大きいポジションです。そのため、チーム全員が同じ方向を向き、同じ熱量で取り組まなければ目標を達成できません。その舵を取るのが私の役割であり、アメリカンフットボール部で副将を務めた経験が生きています。日頃から一人ひとりと対話を重ねて信頼関係を築いていく。自らも店舗に足を運び、現場の重要性を行動で示していく。そうした積み重ねの結果、チームで売上目標を達成できた時の喜びはひとしおです。
 また、新商品をどのように売り出すかを考えることも、営業の重要な役割です。売り方次第で商品を手に取るお客さまは変わるため、工夫を重ねながらブランドを育てていくことにやりがいを感じています。2024年に発売した『晴れ風』では、売上の一部を地域の風物詩の支援に充てる取り組みを行っており、そうした取り組みを店頭で伝える仕掛けを通じて、商品選びの新しい価値基準を生み出していきたいと考えています。そして、退社するまでにもう一度、業界No.1になり、多くのお客さまに支持される企業へと成長させることが目標です。
 これから社会に出る皆さんに伝えたいのは、学生時代に1つでも自信を持てるものを身に付けてほしいということです。その自信を支えに努力を続ければ、結果は付いてきます。関東の有名大学に臆することはありません。西南の温かくて明るい、エネルギーあふれる環境で、その自信を育んでください。いつか皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています! 
私の座右の銘「誰とも比べず、自分の本心に従う。」
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