ボランティア団体「いと」 法学部法律学科 4年 井上 紫陽さん 川内高等学校出身

一度終止符を打つ覚悟をした
陸上競技に再度チャレンジ。
 私の陸上競技との出合いは、小学2年生の時です。自然豊かな場所で育った私は、幼少期から外遊びが大好きで、サッカーに打ち込む兄2人の影響もあり、スポーツ全般に興味がありました。そんな私の思いに気付いた母の勧めで、地元の陸上競技のクラブチームに所属。走ることがとにかく好きで、その思いのまま中学校で陸上部に入部し、記録は順調に伸びていきました。全日本中学校陸上競技選手権大会へも出場。高校では陸上強豪校に入学し、毎日ハードな練習に明け暮れました。高校2年生の時には100mの自己ベスト12秒23を記録。長崎県高等学校陸上競技選手権大会に出場し、3年生の時には優勝することができました。すべてやり切った─。そんな達成感もあり、高校で競技生活に終止符を打つことを決心。陸上競技の強豪校へのスポーツ推薦を辞退し、西南学院大学へ進学しました。
 しかし、入学直後の新入部員の勧誘期間中、何気なく陸上競技部をのぞいたら、入学前の決意が一変。学年関係なく和やかで明るい部の雰囲気や、陸上への思いを楽しそうに話す先輩たちの笑顔に、「もう一度走りたい!」と陸上への思いが再燃しました。その後、入部を決意。陸上への情熱が私の背中を押しました。
田尻グリーンフィールドでの練習の様子。トラックでの練習のほか、トレーニングルームで種目ごとに必要な筋力強化トレーニングも実施。
第2の陸上人生で実感。
楽しさの先にあった成長。
 私たち陸上競技部は、基本的に週に4日練習を行っています。陸上競技部の雰囲気は大学によってさまざまですが、私たちは個人の意思と楽しさを大切にする自由闊達かったつな雰囲気。 もちろん、自己研鑽けんさんや組織力向上のための練習や運営には本気で取り組みますが、私はこの堅苦しさのない明るい雰囲気に引かれました。
 現在、私は短距離の100mを中心に活動しています。1年次には西南学院大学歴代記録を更新し、その年の九州学生陸上競技新人選手権大会で4位に入賞しました。3年次の九州インカレ(九州学生陸上競技選手権大会)では5位に入賞し、同年の西日本インカレ(西日本学生陸上競技対校選手権大会)にも出場。毎年記録を伸ばせたことは、大きな自信になりました。加えて、高校まで両親に任せていた食事をはじめとする体調管理を、1人暮らしとなった現在は自分でできるようになったことも成長の1つです。
 2年次の秋から1年間は、陸上競技部の主将を務めました。西南学院大学陸上競技部初の女性主将であり、重責を感じると同時に大変光栄でした。就任後は、自分の競技力を高めること以上に部の雰囲気づくりに注力。誰にとっても居心地が良く、「この部に入って良かった」と思ってもらえるよう、こまめな声かけと密なコミュニケーションを意識し、信頼関係の構築を目指しました。メンバーは、走ることが好きなため大学まで競技を続けています。だからこそ、メンバーにはその純粋な思いを持ち続け、楽しみながら練習に励み良い記録につなげてほしい。主将の任期中はその一点に集中していました。結果、先輩後輩の仲が深まり、監督から雰囲気の良さを褒めてもらえる場面が増えました。記録に関しては、800mのタイムが入学当初より10秒も縮まったメンバーもおり、記録にも徐々に部の雰囲気の良さが波及。これは本当にうれしかったです。
学生最後の1年間を
笑顔で走り終えるために。
 人生の大部分を陸上競技とともに過ごしてきました。もはや走ることは、私の人生そのものです。今後の目標は100mのタイムで11秒台を出し、大学4年間の集大成として全日本インカレ(日本学生陸上競技個人選手権大会)に出場すること。手が届くか届かないかギリギリの目標だからこそ、挑戦する価値があるし、達成したときの喜びもきっと特別なものになると感じています。100m走は自分の身体だけでいかに速く走れるかを競う究極の種目。私はスタートが得意なのでクラウチングスタート時のお尻の位置や脚の角度、そのほかにも腕の振り方や地面からの反発など、練習すべきことは無限です。ライバルたちとのコンマ数秒の〝差〟は一体何か。残りの学生生活で陸上競技部のメンバーと切磋琢磨しながら全力で練習に取り組んでいきます。そして、全試合欠かさず応援に来てくれる家族のためにも、笑顔で競技生活を終えたいです。
部活と並行し、将来の道を模索中!
陸上競技をここまで続けてきた継続力と培った経験値を、将来は仕事に生かしていきたいです。具体的な職種はまだ模索中ですが、今目指しているのはスポーツ業界。選手として競技で得た技術やトレーニングの知識、メンタルケアといったノウハウを土台に、どんな環境下でも粘り強く、努力を継続できる社会人になりたいです。
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