【学部横断プログラム】ポーランドでのウクライナ子どもケアキャンプに参加しました
3月末〜4上旬にかけて、「学部横断プログラム:解放学(Emanciology)の構築-被抑圧者のための分野横断的学習を創造する」の一環として、ポーランドにおいてウクライナ子ども難民支援プログラムが(ワルシャワ・ジョイ・キャンプ)実施されました。本プログラムには、神学部から3名、法学部から1名、人間科学部社会福祉学科から1名の学生計5名が参加しました(日本からは合計で27名のボランティアが参加)。
現地ではChristian Joy Foundationの協力を得て、ウクライナから避難してきた子どもたち(約80名)を対象としたキャンプの運営に携わりました。西南学院小学校の生徒を含む日本の子どもたちからのメッセージが込められた「救缶鳥」(パンの缶詰)を手渡すプロジェクトに加え、日本で馴染みのある折り紙や書道、けん玉や玉入れ競争などを共に体験する機会も持ちました。言葉の壁や生まれ育った環境の違いを超え、ハグやハイタッチといった身体的なコミュニケーションを通じて、子どもたちと理屈抜きに深く繋がる時間となりました。
また、実践的なボランティア活動と並行して、ルブリン・マイダネク収容所などを訪問し、ポーランドで起きた暴力の歴史について学びを深めました。さらに、子どもの権利に関する先駆者ヤヌシュ・コルチャック先生の哲学に触れることで、支援という名目で子どもを管理するパターナリズムの危うさを自覚し、一人の尊厳ある主体として受容することの重要性を再認識しました。
参加した学生からは、「ウクライナの子どもたちと接していて、彼らは『難民』である前に『子ども』『人間』であることを痛感した。戦争によって生じた人々の「痛み」にどう向き合うのか、社会事象の分析と現場でのケアは切り離して捉えるべきなのだとも考えさせられた。」「人の感情というものは時が経つにつれて徐々に薄れていくものだと思う。何十、何百年後にこのような惨劇が二度と繰り返されないようにするために、今の私たちに何ができるのかを深く考えさせられた。」などの感想が寄せられました。
参加した学生たちは、単に「支援をしてあげる」という枠組みを超え、過酷な環境下でも失敗を恐れず遊びに没頭する子どもたちの圧倒的な生命力から、多くのことを教えられる体験をしました。既存の支援のあり方や、私たちが無意識に引いている「境界線」を問い直す、まさに「解放学」のテーマにふさわしい実践的な学びの場となりました。
ボランティアチームによる「救缶鳥」の早積み競争を楽しむ子どもたち
日本の子どもたちがメッセージを込めた「救缶鳥」をプレゼント



