福岡から全国へ、世界へ、はばたく力を。西南学院大学

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福岡から全国へ、世界へ、はばたく力を。西南学院大学

【商学部】「流通総論」で特別講義を開催しました

 6月26日(金)、「流通総論(担当:松田温郎教授)」の授業において、特別講義が行われました。講師に、株式会社如水庵より営業部部長兼マーケティング戦略室室長の大串雅一氏をお招きし、約270名の学生が聴講しました。
 授業の前半では、如水庵の歴史や経営理念である「お菓子は平和の文化」が紹介され、その理念に基づき、原材料の選定や製法に一つひとつ丁寧にこだわりながら商品開発を行っていることが説明されました。例えば、きなこは国内流通量の0.5%という希少で高品質の大豆を使用していることや、あんこは自社工場で製造し、水にも徹底してこだわっていることなど、品質に対する姿勢が具体的に示されました。これらの取り組みを通じて、如水庵の商品が世代を超えて愛される理由を知る機会となりました。さらに、大串氏が開発に携わり「筑紫もち」に続くヒット商品となった「博多ひとしな」の流通戦略についても紹介されました。通常は自社店舗で販売するところを、観光客向けのお土産市場へ先行して展開する卸売中心の戦略を採用したことで、販路拡大と販売促進につながったことが説明されました。
 後半では、「小売業とは何か」という説明が行われました。店舗管理業務は営業・販売だけでなく、商品・販売計画や人事労務管理など多岐にわたり、一つの店舗が小さな企業そのものであることが紹介されました。そのため、小売業は経営のノウハウを幅広く学ぶことができる奥深い仕事であると説明されました。さらに、大串氏は、これからの小売業にはマーケティング4.0における「自己実現」の視点が重要であると述べ、お菓子を通じて日本の文化を発信し、人と人の時間や距離、心をつなぐことで、家庭の平和、ひいては世界の平和に貢献したいと語られました。また、如水庵では、若手社員が入社2年目から商品開発に携わることができる体制が整っており、実際に一口サイズもなか「もなこ」や琥珀糖「うめみづき」などのヒット商品が誕生していることも紹介されました。このように、若手社員の挑戦を積極的に後押しする企業風土についても理解を深める機会となりました。
 講義の終盤には質疑応答の時間が設けられました。「海外向けに開発されている商品はありますか」という質問に対しては、「現在の商品を日本文化の一つとして発信したいとの思いから、海外向け専用商品の開発は行っていない」と回答。また、「仕事のやりがい」や「県外での店舗展開やお菓子以外の展開」など、多岐にわたる質問に対しても、一つひとつ丁寧に回答されました。
 この特別講義は、商学部の学生にとって、如水庵のマーケティング戦略について学ぶとともに、小売業の魅力や今後の展望について理解を深める貴重な機会となりました。