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2026.03.05

【外国語学部】宮原哲教授が退任記念講演会を行いました

 2月28日(土)、今年度末で定年退職を迎える外国語学部外国語学科の宮原哲教授による退任記念講演会が本学チャペルにて開催されました。当日は、外国語学部生をはじめとする在学生や卒業生、教職員など約400名が出席しました。
 宮原教授は、1986年に文学部(現・外国語学部)講師として本学に着任して以来、40年にわたり教育・研究活動に従事してきました。ライフサイエンス、医療管理学、医療系社会学、医療・ヘルスコミュニケーション、人文・社会科学、言語学など幅広い分野を横断し、コミュニケーション学の発展に寄与しました。また、学外においても、ヘルスコミュニケーション学関連学会機構理事長や日本コミュニケーション学会会長等を歴任するなど、社会貢献活動にも取り組まれました。
 講演は、「日本的コミュニケーション~今、昔、そしてこれから~」と題し、約50年にわたる研究の歩みとともに、ご自身の半生を振り返りました。アメリカでの研究活動やゼミ生との交流などが語られ、会場は温かな雰囲気に包まれました。また、ゼミ初日以来学生へずっと伝え続けてきたという、「何を伝えるのか」「誰に伝えるのか」という問題意識の重要性、仮説を立てる姿勢、日本人としての「間」の感覚など、教育において大切にしてきたことについても紹介されました。
 続いて、教え子との対談も行われ、当時のゼミ活動を振り返るとともに、学びが現在どのように社会で生かされているかが語られました。卒業生からは「コミュニケーションは人間の社会生活そのものであり、私たちは周囲とのコミュニケーションの中で形成されていく」という宮原教授の言葉を今も大切にしているとの声が寄せられ、ゼミで培った学びが現在の仕事や社会生活の礎として生き続けていることが示されました。
 さらに、硬式野球部および空手道部の部長としての活動にも触れられ、当時の部員・関係者との交流が語られました。宮原教授は、1996年以降、硬式野球部で約30年間にわたりチーム運営および強化に尽力されてきました。今年度は九州六大学野球リーグ戦では65年ぶりの春秋連覇達成を果たし、「第74回全日本大学野球選手権大会」においては、69年ぶりの初戦勝利を収め、創部初のベスト8に進出しました。対談では、宮原教授から、監督および部員へ感謝の思いが述べられました。また、2007年以降、空手道部において、大学着任以来親交の深かった教員の訃報を契機に部長を務められ、武道を通して学んだ姿勢や部長としての在り方についても言及されました。 
 講演会終盤には、学外関係者が登壇し、西日本新聞社における連載執筆の経緯や企業経営者との交流など、多岐にわたる教育実践の歩みが紹介されました。今後の展望として、エストニアにおける教育の在り方から新たな示唆を得たいとの抱負が述べられ、「コミュニケーションは実践的な学問であり、社会経験に生かすことができる。これからも“共に生きていきたい”と思える人との関係を大切にしながら、さまざまな挑戦を続けていきたい」と語られ、講義を結ばれました。
 講演終了後には花束贈呈が行われ、会場からは長年の功績に対する感謝と敬意を込めた大きな拍手が送られました。