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2025.11.04

【商学部】「経営倫理学」において株式会社神戸製鋼所による特別講演を開催

 10月24日(金)、商学部「経営倫理学(担当:吉野直人教授)」の授業において、株式会社神戸製鋼所より、上杉強志氏(九州支店)、斉藤正悟氏(総務・CSR部)、山岡里圭氏(総務・CSR部)、小堺なお氏(人事労政部)の計4名の社員を招き、「経済性と社会性の一体化」をテーマに特別講演が行われ、約180名の学生が出席しました。
 講演では、鉄鋼業界における脱炭素への取り組みを中心に、同社の事業概要や社会貢献活動、本業を通じた社会課題解決の取り組み、ステークホルダーとのコミュニケーションなどについて包括的な説明がなされました。特に、産業界でCO2排出量が最も多いとされる鉄鋼業において、同社が環境への配慮と安定的な生活の両立を目指していることを、同社ならではの多様な技術を掛け合わせ推進する環境負荷低減の取り組みとともに語られました。
 講演の最後には質疑応答が行われ、「多様な技術を活用したCO2排出低減に取り組まれているとのことだが、その分コストは上がるのではないか? コストアップへの対応策は?」「取り組む社会貢献活動はどのようにして決められるのか?」など、学生からは講演内容よりも一歩踏み込んだ質問が寄せられました。
 受講した学生からは、「鉄・電力の安定提供とカーボンニュートラルへの取り組みを両立させようとする姿勢が印象的だった」「CSRを社会との関係から再構築し、企業自身も成長していくための活動として捉える視点が大切だと思った」といった感想が聞かれ、学生にとって、実務家から直接話を聞き、企業におけるCSR活動やSDGsへの取り組みについて理解を深める貴重な機会となりました。