2025.09.17
1-Dayデータビジネス体験プログラムを実施しました
8月28日(木)、8月29日(金)、9月2日(火)、1年生・2年生の全学部生を対象に、1-Dayデータビジネス体験プログラムを実施しました。本プログラムは、今年度から本学で始動した教育プログラム「データサイエンス副専攻プログラム」の一環として実施され、キャンパスでの学びをリアルな体験へと結びつけることを目的としています。学生が、実社会において企業がどのようにデータを活用し、ビジネスが展開されているのかを実践的に学ぶ機会となります。
今回のプログラムは、NTTドコモビジネス株式会社、株式会社インクルーシヴシティおよび株式会社シティアスコム、株式会社62Complexの4社で、各社3〜10名の学生が参加しました。
NTTドコモビジネス株式会社は、クラウドやネットワークなどのICTインフラを通じて、企業や社会の課題解決を支えるNTTグループの中核企業で、九州支社では、地域に根ざしたDX推進にも積極的に取り組んでいます。午前は、コンシューマー営業部によるデータマネジメントについての講義が行われ、データ活用の実例や先進技術を用いたサービス、九州支社の取り組みが紹介され、地域に根ざしたデータ活用の現場を学びました。午後は、クロスラボでの体験学習が行われ、5Gラボでは、顔認識AIプラットフォームSAFR、VRスポーツ、AIアバターgaccoロープレ、映像解析基盤EDGEMATRIXなどの最先端技術を実際に操作・体験し、AIやサーバー技術、同社が開発する革新的な光技術IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)を活用したサービスの可能性を実感しました。
株式会社インクルーシヴシティは、経済・環境・健康など多面的な価値を数値化し、「地域や社会の豊かさ」をデータで可視化する福岡発のデータサイエンス企業で、企業や自治体の課題解決に貢献しています。また、グループ企業である株式会社シティアスコムは、ICTソリューションパートナーとして、業務用アプリケーション開発とICTサービス、DX化への支援を行い、企業や学校法人など幅広い分野で課題解決に取り組んでいます。今回は、株式会社インクルーシヴシティにおける、プログラミングやデータビジネス、AIの活用、実際に制作したツールの最適化についての説明があり、アルバイトのシフト管理を効率化する実用例も紹介されました。日常の行動を数値で捉えて分析可能にする仕組みやPythonなどのプログラミング技術が課題解決に役立つこと、また「分析したデータをどう活用するのかが重要である」という実践的な姿勢について理解を深めました。
株式会社62Complexは、センサー技術とAIを活用し、都市空間の「今」を可視化するスタートアップ企業で、人の流れや交通量を3次元データで分析し、都市の未来をデザインしています。今回は、企業やマーケティング、株式会社の存在意義や社会構造への理解を深めるとともに、自動運転で注目されるLiDAR(Light Detection and Ranging)など最先端技術に挑むスタートアップ企業の魅力を知る機会になりました。午後の柳川市でのフィールドワークでは、実際に人や車などの都市でのものの流れについてデータ収集・分析し、根拠に基づいて都市開発へ生かすプロセスを体験しました。
参加した学生からは、「データ活用の可能性について新しい気付きを得た」「AIによる技術は、工場や駐車場、電力会社のメンテナンスなど至るところで利用されており、暮らしの見えないところで生かされていることを知った」「将来の進路やキャリア形成を考えるうえで参考になった」といった感想が寄せられ、学生たちにとって、データ活用の実例や先進技術に触れ、データビジネスについて学ぶ貴重な時間となりました。
(参考情報)データサイエンス副専攻プログラムについては、以下のURLからご確認いただけます。
https://www.seinan-gu.ac.jp/education_study/education_research/ds.html