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2025.07.23

【法学部】勢一ゼミで「福岡市環境基本計画」原案について意見交換会を開催しました

 7月15日(火)、法学部・勢一ゼミ(勢一智子教授)が「福岡市環境基本計画」原案について福岡市の職員と意見交換会を行いました。これは、福岡市の環境の保全及び創造に関する総合的かつ長期的施策の大綱を定める「福岡市環境基本計画(第四次)」の策定に伴って行われている市民からの意見募集の一環で実現したものです。今回、官学連携の観点から行政法を専門に学ぶ法学部・勢一ゼミの2・3年生が参加しました。
 意見交換会は、2年生(3時限)と3年生(4時限)でそれぞれ実施され、学生たちは事前に「福岡市環境基本計画」原案を読み込んで臨みました。3グループに分かれ、「福岡市環境基本計画」原案に対して感じたことや考えたことを、市職員5名を含めたグループ間で共有。その後、各グループで出た質問や意見、それに対する市職員からのフィードバックを全体で共有しました。グループ間共有では、企業への脱炭素の取り組み促進に対して、学生から「中小企業が環境問題に取り組むことはなかなか難しいのではないか」と質問。それに対し、「企業は利益を出さなければならないため、コストをかけて環境問題に取り組むことは確かに難しい。しかし、近年は取り組みを行っていない中小企業は取引を続けることが難しくなっており、取り組まざるを得ない状況になってきている。だから、市として、どのようなサポートがあれば中小企業にも取り組んでもらえるかを考えている」と市職員が回答する場面が見られるなど、学生目線での意見や質問に対して、市職員から市が抱える課題や現状などのフィードバックがなされ、どのグループも活発に意見交換がなされました。
 学生にとって、福岡市の環境について課題や現状と向き合い、行政の施策を自分ごととして考えるきっかけとなりました。