2025.07.04
「Seinan VisMoot」チームの学生が高校生向けにVisMoot体験会を行いました
6月27日(金)、法学部の釜谷真史教授と「Seinan VisMoot」チームの学生が高校生向けにVisMoot体験会と交流会を行いました。この取り組みは、釜谷教授による東福岡高校での「英語×法律で可能性を広げよう!―法学部の魅力・国際私法の魅力―」と題した講義の一部として行われたものです。
講義の第1部では、釜谷教授が、大学は、答えのない問題に答えを出す訓練をする場であること、法学部の学びにおいては、法を用い、社会問題を分析する力である法的思考力のみならず、言葉を用い、言いたいことを論理の飛躍なく伝える力である論理的思考力を身に付けることができることを話しました。また、「国際私法」では私人間・企業間の国際紛争についての分析方法を、「VisMoot」では企業間の国をまたいだ紛争について、現実に即した設例を題材に分析方法を学ぶことができると説明し、法学部や、国際私法・VisMootの魅力を語りました。
第2部では、「Seinan VisMoot」チームの学生による体験会を行いました。まず、学生から、VisMootの魅力や今回扱う事例のポイントを説明した後、高校生を前に、英語によるディベートを実演しました。続いて、高校生が2人1組になって実際の原稿を使ったミニ試合に挑戦し、ディベートの難しさや面白さを体験しました。試合後にはグループでの振り返りを行い、大学生からのアドバイスや解説を受けるなど交流を行いました。
参加した高校生からは、「ディベート前の紹介で留学に行った学生はいないと聞き、英語力はそこまで高くないのかなと思っていたが、実際にディベートが始まると綺麗な発音に流暢なスピーキングで詰まらずに話しているところにとても驚いた。留学に行かずとも大学に行くことでこのような学びがあるのかと肌で感じ、大学進学に対する思いがより一層強くなった」、「今回、講義を通じてVisMootというものを初めて知り、実際に体験できてとても良い経験になった。学生のみなさんが振り返りや穴埋めの時に教えてくれたり話しかけてくれとてもやりやすかった」、「議論の中で法学の知識に基づいて自分の主張を発言しつつ、相手の矛盾点や過失を指摘することやそれを英語で行うことの大変さと面白さを知ることができ、国語と英語の勉強へのモチベーションができた」といった感想が寄せられました。
参加したSeinan VisMootチームの学生も、「高校生が『難しい!』と言いながら、質問して積極的に理解しようとしてくれました。楽しくなりきって試合に取り組み、班を飛び越えてまで議論していのを見て、私も嬉しくなりました。楽しむという姿勢でこれからも頑張ります。」(山口菜花さん(法・法2年))、「私が担当したクラスの黒板の上に『初志貫徹』という語が貼られていました。その日初めて事案を知り、原稿を見て、読んだ高校生達が、新鮮な感情で多くの質問をしてくれました。私も、初めてVisMootの弁論を見たあの日や、初めてproblemを見るあのワクワク感など、今自分の原動力となっている瞬間を再度思い出すことができました。」(岡山優杏さん(法・国4年))と振り返っていました。
参加した高校生にとって、大学での学びに触れながら、VisMootを知り、経験する機会になるとともにVisMootチームの学生にとっても高校生と交流する機会を通じて様々な気づきや学びを得る貴重な機会となりました。