2025.03.06
横田守弘教授(法学部)が最終講義を行いました
3月3日(月)、今年度末で退職を迎える法学部法律学科の横田守弘教授が最終講義を行い、法学部生をはじめとする受講生や法学部・法科大学院の卒業生、教職員など約60名が出席しました。
横田教授は、1987年に本学法学部に講師として着任され、2004年からは本学法科大学院教授として、そして2022年からは再び法学部教授として教育・研究に従事されました。専門分野は憲法で、研究活動としては主として教育に関わる法的問題を考察の対象とされてきました。学内では2007年から2011年まで法科大学院長を務められ、また、学外では、日弁連法務研究財団法科大学院認証評価事業評価員、国土交通省九州地方整備局入札監視委員会委員、日本高速道路株式会社九州支社入札監視委員会委員などを歴任されました。
日本国憲法13条前段の「すべて国民は、個人として尊重される。」(「個人の尊重」)を題目とした最終講義において、横田教授はまず、自身の研究は「個人の尊重」を直接の対象としてきたわけではないが、結局のところその周辺をぐるぐると回っていたのではないかと感じると述べられました。そのうえで、本学における38年間を4つの時期に分けて、それぞれの時期における自身の研究がなぜ「個人の尊重」と関連があると言えるのかを説明され、また、それぞれの時期において憲法のなかのとくに違憲審査・憲法訴訟に関する教育(法科大学院を含む)にどのような特徴があったか、最高裁判所判例において「個人の尊重」がどのように扱われてきたかを振り返られました。そして最後に、主に学生に向けて、「皆さんは現在目にふれる種々の議論を先進的過ぎてわからない、難しいと感じることもあるかもしれませんが、それは20年後、30年後、あるいは40年後に実を結ぶものと考え、ゆっくりと勉強していってほしいと願っています。」とエールを送られました。
講義終了後、花束贈呈が行われ、受講者から大きな拍手が送られました。