2024.12.16
【商学部】「産業論」において三井住友信託銀行による特別講演を開催
12月10日(火)、商学部「産業論(担当:戸田順一郎教授)」の授業において、三井住友信託銀行より、執行役員福岡支店長の白岩 啓孝氏(90期卒・法学部)をお招きし、「信託銀行が取り組む地域共創ビジネス」と題した特別講演が行われ、約200名の学生が受講しました。
講演では、銀行の役割や信託が持つ機能、同社の会社概要および地域共創ビジネスについて説明されたほか、脱炭素を巡る世界の動向や九州・沖縄エリアにおける地域ビジネスについても触れられ、三井住友信託銀行が考える「地域エコシステム」の目指す姿について詳しい紹介がなされました。
講演後には質疑応答が行われ、人口減少が著しい地方でのエリア戦略や仕事の人手不足を解決する施策、文系人材に求められる能力など、多くの学生からさまざまな質問が寄せられました。
最後に白岩氏は、学生に向けて「これからの時代に必要なのは、受け身ではなく能動的な姿勢であり、自身の人間力を引き上げること。目の前の情報をそのまま活用するのではなく、想像力を働かせて、複数のサービスを組み合わせ、新たな価値を創造する力が求められます。そのためには、意欲と努力が不可欠です。失敗を恐れることなく、むしろセンスを磨くための大切な機会と捉えてほしい。世界を牽引するリーダーとなり、信頼される存在として活躍してくれることを心から願っています」とエールを送りました。
参加した学生からは「銀行は、単にお金を貸し借りする場所ではなく、社会課題解決のためにさまざまな事業を展開し、新たな価値を生み出していることを知られてよかった」「信託銀行の業務領域の広さに驚いた」といった感想が寄せられ、信託銀行の取り組みや世界の動向、銀行の地域に根差したビジネスの在り方について学ぶとともに、社会で活躍する人材に求められる資質を知り自身のキャリアを考える貴重な機会となりました。