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2024.12.03

【商学部】産学連携講座「実践起業塾:自己探究を通じた起業教育プログラム」を開催しました

 商学部では、10月から計4回にわたり、産学連携講座「実践起業塾:自己探究を通じた起業教育プログラム」を開催しました。本講座は、投資事業会社Reapra Japan協力の下、商学部の学生を対象に、起業家教育を目的とするプログラムです。当プログラムは、「不透明な世の中で“自分らしさ”を生かし、社会と共に新たな価値を生み出していくことはどのようなことなのか」という問題意識の下、「自己探究」と「社会との関わり」にどのような接点があるのかを探究し、それを起業への実践につなげていくところに大きな特徴があります。
 講座の前半では、社会変化を踏まえて今後ますますアントレプレナーシップが必要になる点について講義を受けたあと、受講生が複数のグループに分かれ、生まれてから現在に至るまでの自分史をたどる形で自分らしさを深く探究するためのワークを行いました。後半では、自分らしさと社会課題を結びつけるためのワークとして長期で関わりたい社会テーマやビジョンの設定とそのためにまずどのような一歩を踏み出すかを明確にするためのワークが行われました。なお、各回の講座では、自分らしさと社会とを結びつけて実際に起業に至った若手起業家の方々による体験談を聞く機会も設けられました。
 受講生からは、「この講座を受けて、自分について考えることがどれほど有意義なことであるのかを改めて実感し、他者のことについて知ることも同じくらい重要なことであることに気づけた」、「自分自身を振り返って、どのような考え方を持っているのか、将来はどうなりたいのか考えることができたが、深層にある願いは全く別物だと気がついた。自分らしさを知ることは、とても意義のあることだと感じた」、「自分の特徴や考えを生かしながら、社会のテーマと関わりを持ちたいと思った」といった感想が寄せられました。
 日本の大学でも起業やアントレプレナーシップという言葉を頻繁に耳にしたり用いたりする場面が多くなる環境の中で、まずは自身の半生を内省し、自身の価値観を確固とした上で、それに合致する社会的な問題・課題を見つけ取り組むという姿勢は、起業をはじめとする教育現場でも今後、より重視されるでしょう。「自身の10年前、自身の10年後」という思索を経て、新たな事業課題を見出そうとする受講生は、とても生き生きとして見えました。