2024.12.02
【商学部】日本公認会計士協会北部九州会寄付講義(経営分析論)を実施しました
11月25日(月)、4号館302教室にて、日本公認会計士協会北部九州会所属の公認会計士で、本学卒業生の峯昌広氏(98年卒、商学部商学科)、田中しずか氏(04年卒、商学部商学科)を講師として招聘し、「監査実務における経営分析」と題した寄付講義を実施しました。この寄付講義は、会計人材育成を目的として「経営分析論Ⅱ」(担当:原口健太郎准教授・公認会計士、北部九州会所属)の一環として行われたもので、約100名の学生が出席しました。
講義では峯氏により、会計・監査の専門家である公認会計士の仕事内容や、公認会計士として企業の経営分析を行う際に必要な視点、分析時の比較方法など、具体例を交えながら説明がなされました。その後、実在する企業の財務諸表を例に、業界ごとの財務指標の特徴や、想定されるリスクの検討を行う経営分析演習を実施。演習に対する解説が田中氏からなされ、数値の異常性を見抜く際のポイントなどを現役公認会計士ならではの視点で語られました。
講座の最後には、田中氏より「財務諸表分析は難しいと思われがちだが、就職活動などで気になっている企業の財務諸表を調べてみることは面白いと思うので、ぜひやってみてほしい」と語られ、峯氏からは「人生で会計の知識がいつ必要になるか分からないので、せっかく商学部で学んでいるのなら、必要な時に使えるように簿記や経営分析をはじめとした様々な知識を勉強しておくことをおすすめしたい」と学生たちへメッセージを贈りました。
参加した学生からは、「財務諸表のどこを見て企業の業績を判断するのかあまり分かっていなかったが、比較方法や数値の捉え方を学び、注目するポイントが分かってとても良かった」「講師の方の略歴や苦労を聞くことができ、勉強を続けることの大切さを感じた。今後、大学で学んだ簿記をどこかで生かしたいと感じた」といった感想が寄せられました。
学生は実際に公認会計士として働く卒業生から話を聞くことができ、公認会計士を目指す学生や簿記を学習する学生にとって刺激を受ける機会となりました。
峯公認会計士・税理士事務所の峯氏
あずさ監査法人の田中氏