2024.11.12
11/22(金)藤本高之氏講演会と映画上映~イスラーム文化圏に親しもう~(国際文化学部主催)
各位
国際文化学部は以下の講演会を開催します。
イスラーム文化圏は、貧困家庭への支援、市場第一主義への警鐘など、現代人が学ぶべき倫理の宝庫です。欧米型の報道クリシェによって、戦争やテロ、女性差別など、もっぱらマイナスイメージが固定化されがちな「イスラーム」の多様性と魅力を、イスラーム映画祭の主宰者からうかがいます。あわせて、マリヤム・トゥザニ監督『青いカフタンの仕立て屋』(2022)を上映いたします。
日時:2024年11月22日(金)14:30開場/15:00開演(上映終了18:35)
内容:藤本高之氏講演会、『青いカフタンの仕立て屋』上映会
対象:学生・一般の方どなたでも参加可能
会場:西南コミュニティセンターホール
主催:西南学院大学国際文化学部
入場料:無料
申込:https://forms.gle/JYnZKNJuYegoz84P6 (入場無料ですが、申込みフォームより事前申し込みをお願いします)
【藤本高之氏プロフィール】
1972年生まれ。「イスラーム映画祭」プログラム・ディレクター。アップリンク渋谷の「配給サポート・ワークショップ」で映画配給のノウハウを学び、2010年より北欧映画祭「トーキョーノーザンライツフェスティバル」を、2015年より「イスラーム映画祭」を日本各地で開催している。20代の頃、沢木耕太郎の『深夜特急』に憧れて、約15ヵ月間ユーラシア大陸を旅し、アジアや中東のイスラーム圏の文化に強い印象を受けた。9.11米同時多発テロ以降、報道されるイスラーム文化圏のイメージに違和感を覚え、非欧米圏の映画に対する知識を活かして発信中。
2018年には、金子遊との共著で『映画で旅するイスラーム知られざる世界へ』(論創社)を刊行。「イスラーム映画祭」は全額自己負担の個人企画である。
【マリヤム・トゥザニ監督『青いカフタンの仕立て屋Le bleu du caftan』】
2022年製作/122分/フランス・モロッコ・ベルギー・デンマーク合作モロッコの伝統衣装カフタンドレスを仕立てる夫婦を、海辺の街サレの叙情的な風景とともに描く。夫ハリムは、伝統工芸の職人として、その仕事を愛しながらも、自身が伝統的なジェンダー規範からはじかれた存在であることに苦悩していた。妻ミナは、そんな夫を理解し支え続けてきたが、病に侵され、余命わずかとなってしまう。ある日、若い職人ユーセフが現れ、3人は青いカフタン作りを通じて絆を深めていく。ミナの死期が迫る中、夫婦はある決断をする。2022年、第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品、国際映画批評家連盟賞を受賞。
■お問い合わせ
西南学院大学 国際文化学部准教授 押尾高志
t-oshio@seinan-gu.ac.jp , 080-3961-7654