2024.10.18
小川 邦治教授(人間科学部)と田原 直美教授(人間科学部)が「日本応用心理学会学会賞(奨励論文賞)」を受賞しました
人間科学部の小川 邦治教授と田原 直美教授による共同研究『組織の健康と心理的安全性がストレス反応と職務満足感に与える影響の検討』(『応用心理学研究』第49巻 第3号,223-232,2024)が、「日本応用心理学会学会賞(奨励論文賞)」を受賞しました。
同賞は、応用心理学の振興と発展を図るために設けられたもので、本研究は、職場のメンタルヘルスという現代社会の課題に焦点をあてた地道な研究であり、心理的安全性の視点からストレス反応や職務満足感について応用心理学的にとらえられており、職場環境改善につながる貴重な知見を得ているとの高い評価を受けました。
この度、本学においても小川教授と田原教授の功績をたたえ、優れた研究活動成果であるとして今井学長より10月17日に表彰が行われました。
小川教授は「日本応用心理学会学会賞(奨励論文賞)」の受賞について、「現場の問題意識を学術的に検証し、それを評価していただき大変嬉しく思います。調査協力いただいた方々に感謝すると共にこれからも現場に還元できるような研究を進めていきたいです。」とコメントしました。
また、田原教授は「本研究は、産業心理臨床ご専門の小川先生と組織行動を専門とする私とで2015年頃から進めている一連の共同研究の中で実施したものです。組織行動研究と産業心理臨床研究は、これまで異なるアプローチで研究が行われており、研究の実施から論文の査読に至るまで、アプローチや立場の違いを乗り越え進めてまいりました。この共同研究の一部がこのような形で評価をいただける機会が訪れたことに、感謝するとともに、感慨を覚えます。今後も、組織の実践現場の課題解決に学術的な立場から貢献できる研究活動を続けていきたいです。」とコメントしました。