OPEN

2024.08.29

人間科学部による西南学院高大連携講座が行われました

 8月22日、3号館403教室にて、人間科学部の教員・学生と西南学院高等学校の生徒による連携講座が行われました。この連携講座は、人間科学部と西南学院高等学校の高大連携の観点から、①人権・「同和」学習と繋がりの深い人間科学部とジェンダー・人権、社会 福祉、心理について学び合うこと、②大学とはどういうところなのか、どのようなことを学ぶのか等について、大学に実際に行き、大学の授業を受けることで、将来についてより深く学ぶことを目的として行われました。
 講座は「ひとを知る、ひととの関わりを考える」という共通テーマのもと、人間科学部と西南学院高等学校の教員と学生を中心に企画・運営され、人間科学部に興味関心のある西南学院高等学校の1年生から3年生までの15名が参加。当日は、「知らない世界を知る」「多様性を理解する」「将来について考える」の3つのコンセプトのもと実施されました。
 講座では、児童教育学科の倉元綾子教授、社会福祉学科の河谷はるみ教授、心理学科の井上久美子教授がそれぞれ学科の特徴やどのようなことを学べるのかを紹介し、自身の専門分野を中心に講義を行いました。続いてグループワークでは、高校生は3つのグループに分かれ、西南学院中学校・高等学校卒業生の野田周佑さん(人・社福4年)、安武奈月海さん(人・社福4年)、松尾春花さん(人・社福4年)との情報交換を行い、大学生は自身の学生生活を紹介するとともに、ゼミで研究している内容や教員と学生との関わり方などについて説明し、進路選択にあたってのアドバイスも送りました。そして、人間科学部長の田代裕一教授が「入学案内」とともに「人間科学部」を説明しました。
 車椅子体験では、野田周佑さんが自身の車椅子を使いながら、車椅子の方へ支援を行う際の声のかけ方や、車椅子の構造や機能、乗り心地などを自身の経験を基に分かりやすく説明するとともに実際に高校生に野田さんの車椅子を押してもらい、その際の注意点を参加者に伝えました。
 講座に参加した生徒からは「人間科学部に興味があり、これまでホームページや入学案内などの文章で知るだけだったが、学科の特徴や学ぶ領域を聞いたことで新たな気づきがあり、もっと詳しく知りたいと思った」「心理学に興味があったが、『福祉』にも様々な分野があることが分かり、社会福祉にも興味を抱いた」「学部内で関係する科目が多くあり、どの学科でも学科横断的に学べることが分かり、興味が深まった」といった感想が寄せられ、参加した高校生にとって、人間科学部の特徴や学問分野を知り、将来についてより深く学ぶ機会となりました。

講義 井上久美子教授(心理学科) 「人間の『心』を学ぶ」



高校生に自己紹介を行う安武奈月海さん(写真左)と松尾春花さん(写真右)


高校生に車椅子を説明する野田周佑さん