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2024.07.24

【法学部】勢一ゼミで糸島市が進める新しいまちづくりに関する特別講義を実施しました

 7月9日(火)、2号館510教室にて、法学部の勢一ゼミで糸島市役所の長澤氏をはじめとする学研都市づくり課の職員と関係者の皆様を招き、「本気でつくる学術研究都市~100年先の未来のために 糸島サイエンス・ヴィレッジの挑戦~」と題した特別講義を実施しました。糸島市と本学は2018年に連携協力協定を締結し、特に国際性や語学教育の分野での連携した取り組みが行われています。今回の特別講義は、糸島市から新しいまちづくりを学ぶ機会についてご提案があり、これを勢一ゼミの2年生と3年生での合同で行う企画として設定されました。
 講義では、現在糸島市が抱えている課題である、人口の自然増加率(出生数と死亡者数の差の割合)が低いことや人口1人当たりの法人住民税収納額、従業者1人当たりの年間商品販売額の低さなど、糸島のブランド力を地域経済に生かせていないといった点について解説がありました。この課題を解決する方策として、研究施設、教育施設、コミュニティ施設、居住・滞在施設などが立地することで、市民や大学関係者、企業関係者の交流や活動が活発になり、各種サービスや雇用機会が増加・充実していくことを目指す糸島サイエンスヴィレッジ構想について説明がありました。
 講義の後半には、事前にゼミの学生間で考えた糸島市の課題として、「稼げる町にしていくためには企業誘致を中心とした自治体の活性化を図るべきではないか」、「若者、特に女性の定住率を上げていくためには生活のしやすさだけでなく、就職しやすい環境も必要ではないか」といった意見が出され、糸島市職員の方々との意見交換も行われました。
 勢一ゼミとして今後、地域の課題解決に役立てる研究を進めていくにあたり、糸島市の現状と課題を知り、解決に向けてどのようなことができるのかを考える貴重な機会となりました。また、ご来校いただいた糸島市職員の方の中には勢一ゼミの卒業生である長澤氏をはじめ、本学卒の職員も数名おられ、学生にとっては、先輩が活躍する姿に接する機会にもなりました。