2024.07.01
【商学部】「流通総論」で特別講義を行いました
6月27日(木)、4号館303教室にて、商学部70周年事業の一環として「流通総論(担当:松田温郎教授)」の授業で特別講義が行われました。今回の授業では、株式会社如水庵より営業部部長兼マーケティング戦略室室長の大串雅一氏が招かれ、学生に対して、同社の挑戦と工夫や流通戦略などを紹介しました。
授業の前半では、如水庵の企業紹介が行われました。和菓子を「五感の芸術」と表現し、五感を大切にした商品作りの重要性や素材に対する徹底した姿勢と製品に対するこだわりなどが紹介されました。
後半では、如水庵の流通戦略について詳しく説明されました。特に「博多ひとしな」の事例が挙げられ、通常の直売店スタートではなく、お土産市場から商品を展開した逆パターンの成功例として、初年度に1億円の売上を達成したことが語られました。大串氏はマーケティングの本質についても触れ、「売れる仕組みをつくることがマーケティングの基本であるが、さらに発展させ、お客様が喜ぶ付加価値を提供し続けることが重要」と強調。また、これからの菓子専門店の在り方について、「人と人との時間や距離、心をつなぐツールとして、家庭と世界の平和に貢献する」ことを掲げました。
講義の最後には質疑応答の時間が設けられ、学生からは「直営店向けと駅などで流通させる商品との開発の違い」や「如水庵に就職した理由は?」など、様々な質問が飛び出しました。大串氏はそれぞれの質問に丁寧に回答し、学生たちの関心に応えました。
最後に、大串氏は学生に向け「学生時代には、たくさん学び、遊ぶこと。そして旅に出てほしい。また、業界理解や人とのつながりに生きてくるので、新聞を読む習慣をつけてほしい」とメッセージを贈りました。この特別講義は、商学部の学生たちにとって貴重な学びの機会となり、今後のキャリア形成に大いに役立つ内容となりました。