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2024.05.31

【商学部】特別講義「外国為替を通じて経済がわかる」を実施しました

 5月29日(水)、4号館303教室にて、元日本銀行福岡支店長で、現在は、セントラル短資FX株式会社代表取締役社長の宮下俊郎氏を招き、「外国為替を通じて経済がわかる」と題した特別講義を実施しました。この特別講義は、商学部70周年事業の一環として、「証券市場論(担当:高山浩二准教授)」の授業内で行われたもので、約100人の学生が出席しました。
 講義で宮下氏は、ドル円相場の歴史や、為替相場が決まる仕組みと要因、円安と円高のメリット・デメリットなどについて分かりやすく解説。また、「数字の裏付けを取るクセをつける」をキーワードに、日用品の物価上昇や人手不足などの日常で起こる身近な話題に紐づけながら、経済を見る目を養い、経済を客観的・多面的に分析する視点を持つことの重要性を学生に説きました。
 講義の最後に宮下氏は、「論理思考力を鍛えること、様々な物事に興味・好奇心を持つこと、粘り強く考える力をつけること。ぜひこれらのことを学生のうちに取り組み、身に付けてほしい。今日の講義での話を少しでも意識して、今後の学生生活に役立ててくれたらうれしい」と、社会人の先輩としてのエールを学生に送りました。
 参加した学生からは「市場心理という人の感情や自然災害といった予期せぬ出来事があるがゆえに、特に短期の為替変動の予想が難しいことを理解した」、「“円安=悪い”といったイメージがあったが、必ずしもそうではなく、経済を多角的に見る重要性に気づくことができた」といった感想が寄せられました。
 学生にとって、“為替はなぜ動くのか”について学び、経済を見る目を養うことの重要性を実感する貴重な機会となりました。