OPEN

2024.05.22

経済学部主催公開講義『SDGs、ラトゥーシュ、セン:経済開発(発展)とは何か』を開催しました

5月20日(月)、4-303教室にて、東京大学名誉教授および星槎大学特任教授である山脇直司先生をお招きし、経済学部主催公開講義『SDGs、ラトゥーシュ、セン経済開発(発展)とは何か』を開催しました。山脇直司先生は、現在、東京大学名誉教授、星槎大学特任教授および東日本大学客員教授をつとめておられ、これまではミュンヘン大学にてPh.D.を取得後、東海大学・上智大学で教鞭をとり、その後 長く東京大学教養学部で哲学史・経済思想史・社会哲学・公共思想史を教えてこられました。当日、本学からは全学部の学生の出席があり、他大学の研究者や学生や高校生、一般の方が出席し、約400名が受講しました。

 山脇氏は、近年広く耳にするようになった「SDGs」のコンセプトについて言及し、17の目標について現代社会の課題と照らし合わせながら、問題提起しました。また、ラトゥーシュやセンの理論について触れつつ、人間の安全保障を前提とした「経済開発とは何か」を解説しました。講義に参加した学生らは、山脇氏の考え方に触れ、真剣な表情で聴講していました。
 
 また、講演後は、法学部と経済学部からの鋭い質問への山脇先生の応答も白熱しました。山脇氏は、講演会の結びに「学生一人一人が、社会の一員であることを自覚し、自分がどうありたいか考え、常に自分自身をアップデートして世界観を広げていってほしい。多様性を面白く捉え、共通点や違いもあるということを受け入れていくことが大切です」と本学の学生をはじめとした出席者に向けてメッセージを送ってくれました。学生にとって経済開発についての考えを深める貴重な機会となりました。