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2024.03.21

2023年度卒業礼拝、卒業証書・学位記授与式を挙行しました

 3月21日(木)、2023年度卒業礼拝、卒業証書・学位記授与式を執り行い、学部生1,691名、大学院生27名、早期卒業生3名の合計1,721名が卒業し、新たな門出を迎えました。
 チャペルで行われた卒業礼拝には、約300名の卒業生と保証人、教職員が出席。吉田真司氏(日本バプテスト連盟理事長)が「『三つの律』と『三つの愛』」と題して奨励を行いました。
 続いて、昨年6月に竣工した新体育館(ジムナシオン)で行われた卒業証書・学位記授与式では、今井尚生学長が、「24期生が入学した2020年4月は、コロナ感染症の緊急事態宣言が発出され、入学式を行うことが出来ない異例の年でした。我々が経験したコロナ禍は、100年に一度あるかないかのパンデミックでしたが、大なり小なり予期せぬことが起こるのが私たちの人生です。それがそれぞれの人生に与えた影響の上に、その後の人生を築いていくしかありません。それは命というものが歴史性をもっているということでもあります」と述べました。
 また、命の歴史性についてジブリアニメ「千と千尋の神隠し」を例に挙げ「この物語では、思春期を迎え、自分が何者なのかということが曖昧になり、アイデンティティーの確立が課題となる人生のステージに立った少女の成長が、千という仮の名前から、千尋という本来の名前を取り戻すプロセスとして描かれていました。歴史は必ず他者との関わりの中で形作られていきます。名前が単なる記号でないのは、自分の事をその名前で呼んでくれる人との関係の中で生きてきた歴史があるからです。命は本質的に歴史性をもっているということを覚え、自分の命、他者の命を大切にしてください。人生には様々なことが起こります。その時点では自分にとってプラスとは思えないようなことであっても、その歴史を土台に自らを形作っていくのが命の本質です。皆さんのこれからの人生が豊かに祝されたものであることを祈っています」と告辞を述べ、卒業生へエールを送りました。
 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。




告辞を述べる今井尚生学長