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2024.01.23

安部計彦教授(人間科学部社会福祉学科)が最終講義を行いました

 1月22日(月)、1号館309教室にて、今年度末で定年退職を迎える人間科学部社会福祉学科の安部計彦教授が最終講義を行い、在学生をはじめ、学内教職員や卒業生など約60名が出席しました。

 安部教授は、2005年に本学に着任し、以降、児童相談所における一時保護のあり方や児童相談所と市町村との役割分担、児童虐待の再発要因に関する研究などをテーマに研究に尽力。また、情緒障害児短期治療施設大村椿の森学園症例検討会スーパーバイザーや福岡県社会福祉審議会児童福祉専門分科会委員長、福岡県久留米児童相談所事例検討委員会委員などを務め、社会活動にも注力されました。

 「子ども家庭ソーシャルワークを個人史から振り返るー時代背景と個人的必然性ー」と題した最終講義では、学生時代や児童虐待の減少に向けて研究を進めることになったきっかけ、本学での教育・研究生活など自身の半生を振り返りながら、子ども家庭ソーシャルワークの今後の展望を短期的、中長期的な視点から述べました。
 安部教授は、「このように多くの方々に自分の人生の振り返りを聞いていただけてありがたい。支援者として、政策決定に関与する者として、ミクロからマクロまで子ども家庭ソーシャルワークに関わることができたのは望外の幸せであった。大学教員を定年退職することができたのは多くの人に助けていただいたおかげです」と、講義の締めくくりに感謝の言葉を述べました。また、学生に対しては、「挫折や失敗をしてもそこで終わりではない。私が教員になったのも偶然とチャンスによるもの。人から依頼されたものには全力で応えるなど、努力を惜しまないようにしてほしい」と、メッセージを贈りました。
 講義の最後には花束が贈られ、受講者からの惜しみない拍手の中、安部教授は本学での講義を終えました。