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2024.01.18

人間科学部社会福祉学科の中村秀郷准教授が日本更生保護学会研究奨励賞を受賞しました

 人間科学部・中村秀郷准教授が、論文「更生保護施設のソーシャルワークで直面する困難性への対処プロセス」「司法精神保健福祉領域のソーシャルワーカーの困難性対処に関する一考察」により日本更生保護学会研究奨励賞を受賞しました。
 同賞は、独創的かつ先駆的な研究業績をあげた若手会員に対して与えられるものです。この度、心神喪失者等医療観察制度において触法精神障がい者の社会復帰を支援する社会復帰調整官、身寄りがない刑務所出所者等を受け入れて必要な支援を行う更生保護施設職員の各職種に共通する困難性の対処プロセスを明らかにし、実践現場で直面すると考えられる困難性への対処方法、効果的な支援や有効なアプローチについて示唆を与えた点が高く評価され、贈られました。
 この度、中村准教授が栄えある日本更生保護学会研究奨励賞を受賞し、本学においてもこの功績をたたえ、優れた研究活動成果であるとして今井尚生学長より1月16日(火)に表彰が行われました。
 中村准教授は「私は3年前まで保護観察所の保護観察官として、触法精神障がい者を含む犯罪者や非行少年の立ち直り支援に従事していました。この経験から、主に現場の声を拾い上げ、現状と課題を明らかにすることをテーマに研究をしております。今後も、社会から差別や偏見を受けやすく、そのために地域生活で困難に遭遇することがある精神障がい者や罪を犯した人々の支援に焦点を当て、実践現場へ貢献できるように、研究に邁進していきたいと思います」とコメントしました。