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2024.01.11

経済学部主催講演会『お金と社会の仕組み』を開催しました

 1月9日(火)、4-303教室にて、お金の向こう研究所代表で『きみのお金は誰のため』著者の田内学氏をお招きし、経済学部主催講演会『お金と社会の仕組み』を開催しました。この講演会は学生発の企画で、マクロ経済学I(担当:岩本武和教授)の講義内で行われ、当日は経済学部学生を中心に約300名が受講しました。

 田内氏は「「人」を中心に考える日本の経済問題の本質」というテーマで講演。「お金が増えるとは何か?」「お金で問題は解決しない」といった問題について、“お金ではなく人を中心に経済を捉え直す”という考え方を提唱し、その観点から解説しました。また、日本の財政問題や賃金が向上しない理由などについて、お金の流れに目を向けながら分かりやすく説明。講義に参加した学生らは、田内氏のお金や経済についての新たな捉え方、考え方に触れ、時折うなずきながら真剣な表情で聴講していました。

 田内氏への講演依頼や学部との調整など、当講演会を企画した鵜池悠貴さん(経・国経3年)は、「田内さんの著書に感銘を受け、皆に広く知ってもらいたいという想いから田内さんに直接コンタクトをとり、経済学部の先生にもかけあって今日を迎えた。どれだけ人が集まるかといった不安もあったが、多くの学生が参加してくれ、皆で学ぶ機会を提供できてうれしい」と感想を述べました。また田内氏は、「学生の皆さんには、“社会のため=他人のため”ではなく、まずは自分事であり、自分の力で社会は変えられるということを知ってほしい。自分の生活をより良くしたいといった利己の延長線上に利他がある。まずは身近なところから、社会を変えるべく挑戦してほしい」と学生へメッセージを贈ってくれました。
 学生にとって、お金や経済について新たな価値観に触れ、考えを深める貴重な機会となりました。


講演する田内 学 氏


田内氏著書『きみのお金は誰のため』