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2023.11.28

学生と園児が合同でアイスクリームを販売しました

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 11月11日(土)、第74回西南学院大学大学祭にて、人間科学部児童教育学科・門田理世教授の指導を受ける大学院生、ゼミ学生を中心とする本学学生チームと、大分県臼杵市「すみれこども園」(社会福祉法人熊崎福祉会、幼保連携型認定こども園)の年長児さんたちがタッグを組んだ模擬店「にじいろうすきせんべいあいす」が出店され、学生と園児たちが一緒にキャンパス内でアイスクリームを販売しました。

 「かわいいは最強!」プロジェクト(※)により実現したこのアイスクリーム販売は、すみれこども園の年長児クラスでお店屋さんごっこが大流行しており、そんな子どもたちの姿を見た学生が、「だったら、大学祭で本物のお店屋さんをやってみる?」と提案したことから企画が始動。学生と園児たちは、当日までに複数回のミーティングを行い、屋号の命名やアイスのフレーバー選定、「どうしたら売れる?」といった広報・販売戦略まで、同じ目線の“仲間”として協議を重ねてきました。臨んだ本番では、学生と園児たちとがチームワークを発揮し、見事完売。また、園児たちは同時に日本赤十字募金活動も行い「世界のお友達のために募金をお願いします」と声掛けをしました。大学祭来場者は、子どもたちのかわいらしくも一生懸命な姿に興味津々な様子でした。

  プロジェクトメンバーであり、園児と一緒に会計を担当した金岡和樹さん(人・児教3年)は、「商品価格やお釣りの受け渡しなど、すぐに覚えてその場で成長する5歳児の対応力や考える力に驚いた。また、保育士の先生が園児に寄り添い、子どもたちがのびのびと活動できるようにサポートしていた姿が印象的だった。小学校の先生を目指しているので、大人の都合で制限したり、一方的に教えたりするのではなく、子どもが自ら考え行動するための教育が広まれば良いと思うし、今回のプロジェクトでの学びを小学校の現場でも生かしたい」とコメント。
 学生たちにとって、子どもの主体性や表現力を育む取り組みを実際に園児と共に行い、園児から学ぶ貴重な機会となりました。

 (※)「かわいいは最強!」プロジェクトについて
教育の目的や学校の在り方を考える「日本OECD共同研究」メンバーである人間科学部児童教育学科・門田理世教授のプロジェクト。人間の持っている本質の中にある「かわいらしさ」に寄り添いながら、声の大きな者ばかりの意見ではなく、声なき者が大切にされる優しい社会を目指し、研究・活動しています。
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