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2023.10.31

協働学習Aにおいて「留学生のための協働学習」の発表会を実施しました

 10月27日(金)、正課外科目である協働学習Aにおいて、日本人学生と留学生による協働学習プロジェクト(2)の発表会が行われました。本科目は、多様な国籍の学生たちとの協働学習を通して、言語能力や異文化理解能力の向上および社会で活躍できる人材の育成を目的として開講されています。
 授業は全15回行われ、学期を通して3回のプロジェクトが実施されます。各プロジェクトの初回では留学生と日本人学生が4~7名程度のチームとなり、協働で取り組むプロジェクトのテーマを話し合います。その後、授業時間や放課後を利用して、テーマについて調査をしたり、学内外でインタビューを行ったりしながら、発表会に向けた準備をチームごとに行います。この準備の過程において、学生達は文化的な違いについて学んだり、留学生の日本語をサポートしたり、時には英語で説明したりと、言語的なサポートも行いながら、互いの異文化理解能力や言語能力を養っていきます。

 今回の発表会では、全6グループが音楽や方言、ファッションなどについて、日本語と英語でプレゼンテーションを行いました。カラオケについて発表をしたグループは、カラオケの歴史や歌う時のテクニック、アメリカと日本のカラオケの違いなどをYouTube動画を交えながら説明。ほかにも、学内で留学生がインタビュアーとして、日本人学生や留学生にインタビューを行った様子をビデオで流したグループもありました。

 本科目を受講した留学生からは「日本語で発表することが難しかった」との声が聞かれましたが、留学生のサポートを行った日本人学生は「日本語をスラスラ話せない留学生に、英語で説明することが難しかったが、説明の仕方を考える過程そのものが、自身の英語のスキル向上につながるなど学びも多かった」と振り返りました。本科目での活動は、日本人学生と留学生の双方にとって異文化理解につながる貴重な経験となり、また、密度の濃い学びの時間を過ごしたことで授業終了後も続く関係性を続けていけることが、この協働学習の醍醐味になっています。