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2023.10.19

神学部・キリスト教人文学コース卒業生による就職説明会(人文学コース生向けキャリア教育)を開催しました

 神学部では、9月27日、キリスト教人文学コース生(全学年45名)を対象とした「人文学コース卒業生による就職説明会(人文学コース生向けキャリア教育)」を開催しました。この説明会は、昨年に続き二回目の試みで、今年は2人の講師を招き、教員8名と5名(2年次1名、3年次2名、4年次2名)の学生が参加。当日は、講師に長谷川実氏(2014年3月卒。株式会社アネビー福岡営業所(営業職))と鍬本千優氏(2019年3月卒。熊本県芦北町役場(事務職))をお招きしました。
 長谷川さんは、在学中の東日本大震災ボランティア、沖縄平和学校などを「神学部にいたからこそできた最大の体験」として語り、「人生で大切にしていること」として「①物事の本質をとらえる②他者を自分よりもすぐれていると考える③自分で限界を作らない④笑顔、挨拶」の4つを挙げ、神学部は「他者のために」というコアな部分を学べる学部である、と力強く語りました。
 鍬本さんは、就職2年目に2020年7月豪雨があり、役場も職員も被災する中でマニュアルにない対応を日々迫られた体験から、「①誰とでも丁寧なコミュニケーション力②意味づけする力③対応力・先を見る力」の必要を説かれ、「大学はやりたいことを見つけチャレンジできる期間。自分自身と向き合って後悔しない精一杯充実した大学生活を送ってもらいたい」と後輩にエールを送りました。
 参加した学生からは、「エントリーシートを書く上で意識すべきことや、面談の際に神学部であることをどのように伝え、強みにしていくかということについて教えてもらえた」「大学1年次からの毎年の振り返りで語ってくださったので、自分もそうだったなと自分に合わせて聞くことができた」「民間と公務員の両方の説明会だったのでとても参考になった」と、感想が寄せられました。
 就職に関して、神学部が他学部と比べて不利になることはなく、むしろ神学部の提供するチャペルや行事などを、その時は訳が分からなくても利用した方が、社会で役立つ核となるものを培える、との卒業生2名の良き証しによって、学生も教員も「神学部のアイデンティティ」に立ち返ることのできる祝福された説明会となりました。神学部では、今後も人文学コース生のサポートに努めていきます。