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2023.08.17

KARDIANOIA模擬入管の学生が「カードラリーで難民問題について考えよう!」を実施しました

 8月5日(土)・6日(日)のオープンキャンパス期間に、KARDIANOIA模擬入管の学生が「カードラリーで難民問題について考えよう!」を実施しました。このイベントは、参加者が図書館を巡りながら、難民の人々が避難する状況を追体験することを目的に実施したものです。
 ラリーの行程は、自国で迫害を受ける状況、自国を出国して他国に入国する場面、逃れた他国で行う難民審査などが再現され、そこで難民の人々が直面する困難はカードに見立てられ(例:迫害を受ける理由となった自分のアイデンティティー、自国から脱出するためのパスポートや航空チケット、逃れてくる間に失った資金、逃れた先で直面した体調不良など)、参加者はカードの得失によって自分事として感じ取っていきます。
 難民審査の場面では、他国の難民審査官を相手に、自国で受ける迫害の恐怖やそこから逃れてくる過程(ラリー)を説明することの難しさや、限られた所持品(カード)だけで自分の立場を証明できないことのもどかしさを感じ取ることになります。
 参加者からは「情報として、難民認定される事の難しさ、厳しさについて知っていたが、実際に体験する事で、もっと体感的に感じることが出来た」「難民の方々はあまり選択肢がない状況で常に命の危険にさらされているのに、具体的な迫害を説明できないとなかなか難民認定してもらえないことが分かった。もう少し難民へのルールの緩和がいると思った」といった感想が寄せられました。
※このイベントは、法学部の国際法学習プログラムKARDIANOIA(https://www.seinan-kardianoia.com/)の一環として、学部教育推進プログラム(法学部)の支援を受けて実施しました。


プレゼンテーションエリアでの全体説明
ラリー中のイベント場面でカードを受け取る
難民審査で自分を難民に置き換えて考える