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2023.07.04

国際文化学部主催 ハーバード大学 Jane Kamensky教授講演会を開催しました

6月14日(水)、ハーバード大学の歴史学者であるJane Kamesky教授をお招きし、「アメリカ独立革命と女性」と題した国際文化学部主催講演会を開催しました。

 本講演会は日米友好基金の助成によるプログラムの一貫として実施され、18世紀後半のイギリス領北アメリカ植民地に生きた女性たちの目線から、改めてアメリカ独立革命という出来事を捉え直しました。

  私たちが世界史の授業で教わるアメリカ独立戦争においては、女性は戦争の犠牲者であり、遺族のように捉えられがちであるが、実際には、戦況が進むにつれて、女性たちは家事や育児に加え、戦地に赴く男性に代わり経済的担い手として労働する者、非戦闘員として従軍する者、中には戦闘員として戦う者もおり、女性の活躍の場が家庭の領域に留まらず、社会へと広がり、これまでの社会秩序にも大きな変化をもたらしました。同時に、これまで制限されていた女性の社会との関わりにも変化が生じ、女性たちが自ら声を上げ、愛国心を唱えたり、不買活動を行うなど、政治的意思を表明することへも繋がりました。

このように、学生たちは、植民地において様々な立場に置かれた女性たちの視点を加えることで、アメリカ独立革命に対する歴史認識を捉え直し、再定義することができることを学び、多角的に物事を捉える重要性を学ぶ機会となりました。