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2023.05.23

作家東山彰良氏(91年経卒)、沼田真祐氏(02年商卒)が西南コミュニティーセンターで対談しました

2023年5月21日(日)西南学院コニュニティーセンターにて、本学卒業生である東山彰良氏(91年経卒、15年直木賞)と沼田真佑氏(02年商卒、17年芥川賞)をお迎えし、「文学という生き方」をテーマに文学カフェin福岡〔主催:(公財)九州文化協会、共催:西南学院大学、西日本新聞社〕が開催されました。

対談ではまず、お二人とも本学卒業ということもあり、学生時代の思い出が話題に。アルバイトや趣味のバイクに夢中になり、ほとんど読書をしていなかった(東山氏)、大学の図書館に毎日通いフランス・アメリカ文学を中心に親しんでいた(沼田氏)と対照的な一面が。しかし、両氏とも頻繁にレコード店やCDショップに通っており学生時代から音楽に興味関心が強かったことを披露されました。また、「執筆する際には、どの音楽が、今まさに書こうとしているエピソードに合うかを考える。音楽のテンポとエピソードのテンポが合うと聞いていて邪魔にならない(東山氏)」、「音楽のサウンドから小説の色を連想することもある(沼田氏)」など創作活動に音楽が影響していると述べました。
また、文学の役割について、「シングルストーリーを壊すこと、典型的なものの見方を壊すこと、また文学は絶対的な価値観を相対化してくれる(東山氏)」、「書かれたものには力が宿っていて、文学とは何かを継承したり、バトンを繋いだりするもの(沼田氏)」と文学に救われた経験を基にそれぞれの見方について語りました。
その他、スマートフォンを持たない両氏ならではのスマホに対する考え方やChatGPTに代表される生成AIについてなど多様な話題について対談がなされ、約150人の参加者が会場で耳を傾けました。


(左)沼田真祐氏 (右)東山彰良氏