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2023.04.27

法学部「Seinan VisMoot」チームが香港大会・ウィーン大会に出場しました

 法学部公認団体「Seinan VisMoot」チームが、3月20日(月)~23日(木)に香港で開催されたVisEast、および4月1日(土)~4日(火)にオーストリア・ウィーンで開催されたVisMootに参加しました。
 VisMoot およびVisEastとは毎年春、ウィーン・香港をメイン会場に、世界各地で開催される模擬国際仲裁大会です。大会では、国際取引上の架空の紛争について、売主・買主の弁護士に扮して、仲裁人の前で法律を武器に戦います。出題も弁論もすべて英語です。コロナ禍のため、2019年度からオンライン開催が続いていましたが、今年度は4年ぶりの対面、現地での開催となりました。昨年度以前から参加していた学生たちは、実際にウィーン、香港の地で試合を行えたことに、感激もひとしおの様子でした。
 世界大会の難しさは、なんといってもすべてが英語であることです。試合のみならず、仲裁人や対戦相手とは、試合中はもちろん試合前後の試合進行についての打ち合わせ、試合後のフィードバック、さらにはスモールトークにも英語で対応しなければなりません。Seinan VisMootチームは、海外の大学ともオンラインで多くの練習試合を積んできたものの、メンバーは英語力不足に常に悩まされてきました。「大会前は、仲裁人からの質問が来ませんようにと祈っていましたが、実際は、質問されないことはとても悔しいことでした。」(国際関係法学科1年野田知優さん)、「大会ではWhyやHowを使った質問がなされることが多く、臨機応変な対応が求められました。自分たちの思いを自在に表現するための英語力が必要だと痛感しました。」(国際関係法学科1年平尾優さん)と、実際に英語を使って試合をしての悔しさ、気づきを語っていました。
 英語力以外に関しても、メンバーは多くの気づきを得た様子でした。たとえば、試合内外での交流を通じ、海外大会参加者の、「VisMootに対する熱量の凄まじさ」(国際関係法学科3年尾崎央虎さん、法律学科3年内田雄也さん)、「チャンスを掴もうとするハングリー精神」(同3年松岡亜門さん)に圧倒されたとの声が聞かれました。また、自分たちの議論を仲裁人に納得してもらうためには、「単に自分たちの立論を伝えるという姿勢では足りず、常に批判的思考を働かせ議論を深める癖をつけておく」(国際関係法学科1年大里太志さん)、「日ごろから自分の考えを言語化するようにする」(同・平尾優さん)といった課題を指摘するメンバーもいました。
 世界大会を終え、Seinan VisMootチームは新メンバーを迎え、Seinan VisMoot2023としての活動を始めようとしているところです。香港大会に出場した岡山優杏さん(国際関係法学科1年)は「VisMootの楽しさ、面白さを実感し、自分が本気で取り組みたいことを見つけることができました。来年は何倍も成長して、またここに戻ってきます」と決意を語り、他のメンバーとともに新チーム体制づくりを行っています。法学部「Seinan VisMoot」チームの応援を、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

<香港大会出場者および対戦校>
大里大志(国際関係法学科1年)・角田涼香(同3年)[Lloyd Law College(インド)]
岡山優杏(国際関係法学科1年)・内田雄也(法律学科3年)[Team ID317(ロシア)/深圳大学法学院(中国)]
野田知優(国際関係法学科1年)・尾崎央虎(同3年)[広東外語外貿大学(中国)]

<ウィーン大会出場者および対戦校>
小山大護(国際関係法学科1年)・平尾優(同)[Institute for Peace and Development Law (UNS)(フランス)]
諫武優希(法律学科2年)・﨑尾美結(国際関係法学科3年)[Pontifical Catholic University of Paraná(ブラジル)
諫武優希(法律学科2年)・松岡亜門(国際関係法学科2年)[New York University(アメリカ)]
日高育穂(国際関係法学科1年)・荒木優葵子(同2年)[National University of Rosario(アルゼンチン)]

*学年は2023年3月31日時点のもの


香港大会:深圳大学チームと対戦後に記念撮影


香港大会:閉会式での全体集合写真


ウイーン大会:Institute for Peace and Development Lawチームと対戦後に記念撮影


ウィーン大会:大会本部ラウンジ入口にて


世界大会終了後に、学内で報告会を実施しました(4月24日、25日)