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2023.01.23

法学部国際関係法学科の根岸陽太准教授が第55回安達峰一郎記念賞を受賞しました

 法学部・根岸陽太准教授が、著書「Conventionality Control of Domestic Law(国内法の条約適合性統制(Nomos、2022年3月刊行)」により第55回安達峰一郎記念賞を受賞しました。
 同賞は、国際法に関する優秀な研究業績をあげた個人へ与えられるもので、この度、根岸准教授による欧州と米州において並行して生じる「立憲化された国際裁判」と「国際化された憲法裁判」の現象を比較法的視座から実証分析、理論化した著書が高く評価され、同賞が贈られました(贈賞式の報告はこちら)。
 この度、根岸准教授が栄えある第55回安達峰一郎記念賞を受賞し、本学においてもこの功績をたたえ、優れた研究活動成果であるとして今井尚生学長より1月18日(水)に表彰が行われました。
 根岸准教授は「本書の出発点は、国際法上の人権を侵害された人々がどのように救済されるのか、という単純な疑問でした。そして本書の結論では、国際法と憲法の究極的な受益者である個人を中心に置く台形モデルを提示しました。今後も、本書の原点である被害者の声や、本書の到達点である個人中心主義の国際立憲制度に立ち返って、「身近で小さな場所」に生きる人々のために国際法を研究していきます」とコメントしました。