2022.12.26
伊藤龍峰教授(商学部)が最終講義を行いました
12月23日(金)、大学チャペルにて、今年度末で定年退職を迎える商学部商学科の伊藤龍峰教授が最終講義を行いました。最終講義は、オンラインと対面のハイブリット形式で実施され、商学部生をはじめとする受講生、教職員や卒業生などの約200人が聴講しました。
伊藤教授は主に「会計監査論」を専門とし、「財務諸表の適正性」などをテーマに研究へ尽力されました。これまで商学部長や学生部長、図書館長、大学院経営学研究科長を歴任。加えて、2017年には地方自治法施行70周年記念監査事務功労者として「総務大臣表彰」を受賞、2019年には地方行政貢献者として「福岡市長表彰」を受賞し、学生の教育的支援はもちろん、多岐にわたり活躍されました。
「会計監査論」の講義の一環として行われた最終講義は、『「継続企業(Going Concern:GC)の前提」の開示と監査』というテーマで進められました。講義では、「継続企業の前提」と呼ばれ、企業が将来にわたり存続し、事業を継続していくということ前提とする「Going Concern(GC)」について、財務諸表監査では監査人に対して被監査会社の「GCの前提」を監査対象とすることが求められていることや、その原理原則などについて詳しく解説がなされました。加えて、伊藤教授は、適正性や財務諸表監査の本質を捉えた観点から、「GCの前提」の監査への問題点を指摘しました。
講義の最後には、『学生時代に何気なく出席した授業の先生の一言が、結果的に研究という道に進むきっかけとなり、70歳まで関わることになるとは夢にも思っていなかった。その中でも私の専門とする会計監査論については、答えが無い奥深さのある学問として大変興味深い分野であると感じている。37年間の大学教員としての生活をこの恵まれた場所で締めくくることができて本当によかった。関係者の皆さまへ感謝したい』と自身の研究に対する醍醐味と参加者への感謝の気持ちを述べました。
講義終了後、ゼミ生や教職員、卒業生から花束贈呈が行われ、聴講した学生・教職員、卒業生から大きな拍手が贈られました。




