10月14日(金)、西南学院百年館（松緑館）にて「Web3で変わる新たな世界 ～ 人材活用, メタバース, NFT」講演会を開催しました。この講演会は、福岡への国際金融拠点の誘致を目指す福岡市の「国際金融機能誘致」事業の一環として、産官学連携の観点から実現したものです。
　講演会では、web3技術を用いたメタバース(仮想空間)の「The Sandbox」を運営するAnimoca Brands日本法人の副社長兼最高投資責任者である岡澤恭弥氏を招き、「Web3」という新たなインターネット活用の時代について説明がなされました。一般的に現在は、SNSによる消費者の情報発信力と「GAFAM」に代表されるプラットフォーマーの支配力とが強まったインターネットの特徴を表すものとして「Web2.0時代」と呼ばれています。講演では近年、ブロックチェーンという暗号技術を用いた「Web3」という新たなインターネット活用の時代が到来しつつあることや、NFT（非代替性トークン）の活用による知的財産流通の変革などWeb3時代のビジネスモデル、寡占的なプラットフォーマーに依存せずユーザー主導での個人情報管理を可能にする分散型システム下でのインターネットとの関わり方などについて、詳しく説明がなされました。その後、学生とのディスカッションが行われ岡澤氏は「Web3時代の到来は、学生の皆さんの職業選択の幅を広げてくれることでしょう。今後の社会変化を理解し、これからの皆さんの人生が少しでも豊かになることを願っています。ぜひ、世界に目を向けて挑戦する姿勢を忘れないでください」と学生に向けてメッセージを送りました。
　参加した学生からは「これまで自分が見ていた世界はほんの小さなものだったと感じました」「変化し続ける社会の中で活躍できる場所は日本だけでなく、世界にもあることを学びました」「NFTという言葉を初めて知ったとともに、NFTを活用したビジネスモデルがあることを知ることができた」と感想が寄せられ、学生のキャリア選択の一助となる講演会となりました。

講演する岡澤氏