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2022.06.20

日本地域福祉学会第36回大会(福岡大会)を開催しました

 6月11日(土)~12日(日) 「ポストコロナ時代に向けた地域福祉のあり方を探る」を大会テーマに日本地域福祉学会第36回大会(福岡大会)を開催しました(オンラインで実施)。対面での開催より参加申込者は多く、411名の申し込みがありました。
 開会式では、河谷はるみ大会事務局長(西南学院大学人間科学部教授)の司会・進行のもと、原田正樹会長(日本地域福祉学会、日本福祉大学教授)、G.W.バークレー大会長(西南学院大学学長)、金承容会長(韓国地域社会福祉学会)、田代裕一副大会長(西南学院大学人間科学部長)などが挨拶しました。
 基調講演・対談では「ポストコロナ時代に向けた地域福祉の現在と未来」というテーマで、いま私たちにできること、求められていることを実践していくためには、これまでに学んだことを再び学び直し、原理や原則、そして歴史に戻り、改めて地域福祉とは何かを確認し、自覚することを学びました。そして大会企画シンポジウムでは、コロナにより顕在化した課題を支援事例や調査結果などエビデンスに基づいて把握し、その課題を地域福祉としてどのように受け止めればよいのかについて議論しました。
 大会2日目午前は、地域福祉優秀実践賞授賞式・報告と日韓学術交流企画、午後は開催地企画シンポジウムと公開研究会が開催されました。開催地企画シンポジウムでは、「多死社会における地域福祉活動」というテーマで、孔英珠コーディネーター(西南学院大学人間科学部准教授)のもと、住み慣れた地域で最期を迎えるためには医療サービスのみならず、生活支援ニーズがあることや家族への支援も必要であることが報告されました。
 自由研究発表では、62名(10分科会)が報告をしました。研究者による理論的な報告とともに、現場実践者による実際の取り組みを検証した報告、研究者と実践者が協働してまとめた報告などがありました。オンライン対応のスタッフとして、福岡県社会福祉協議会と福岡市社会福祉協議会が協力くださいました。
 閉会式では、倉田康路大会実行委員長(西南学院大学人間科学部教授)が大会を総括・講評し、お礼の挨拶をしました。福岡・西南学院大学から全国へ、地域福祉実践の新たなフィールドを発信した2日間でした。

お問い合わせ:日本地域福祉学会第36回大会(福岡大会)事務局
西南学院大学人間科学部社会福祉学科(担当:倉田康路・河谷はるみ・倉光晃子)
大会ホームページ https://cfukushi36.yupia.net/
E-mail chiiki-36kai@seinan-gu.ac.jp(大会事務局)



開会式の様子。左上から、原田正樹会長(日本地域福祉学会、日本福祉大学教授)、G.W.バークレー大会長(西南学院大学学長)、倉田康路大会実行委員長(西南学院大学人間科学部教授)、
金承容会長(韓国地域社会福祉学会)


開催地企画シンポジウムの様子


自由研究発表(オンライン分科会担当:福岡県社会福祉協議会・福岡市社会福祉協議会)