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2022.05.17

学院創立106周年記念式典を挙行しました

 5月13日(金)、学院創立記念106周年記念式典が、西南学院小学校、中学校・高等学校、学院本部・大学・幼稚園・保育園の各学校にて執り行われました。
 小学校、中学校・高等学校では、コロナ禍にある状況に鑑み、生徒たちは、チャペルにおける対面形式と、各教室におけるオンライン形式に分かれて、式典に参加しました。また、大学チャペルにて行われた学院本部・大学・幼稚園・保育園での式典は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を講じたうえで、3年ぶりに対面での開催となりました。
 式典では、今井尚生院長が、「本学院は創立者であるC.K.ドージャー先生の遺訓である『西南よ、キリストに忠実なれ』を教育理念としており、西南学院中学校を卒業した先輩である中村哲氏の生き方を通して、あらためて建学の精神を胸に刻む時としたいと思います。紛争の地アフガニスタンにおいて、苦しむ人の隣人となり、真の平和を築こうとした中村さんの生き方を考えるとき、マタイによる福音書に語られた『最も小さな者への愛』が『キリストに忠実なれ』という建学の精神に繋がることを教えられます。中村さんの生き方は、困っている人を隣人として愛し、その命を助け、知恵と技術とをもって彼らに希望の光を与え、自立への道を備えることで自由を得させることでした。彼はその著書『天、共に在り』の中で『とても神意に沿えたとは言いがたいが、少なくとも忠実であろうとした』と語っています。『キリストに忠実なれ』という建学の精神は、中村さんの中に、生涯変わらずに生きていたと言えます。この西南学院で、中村哲さんという人格との出会いに感謝しつつ、これからも建学の精神を胸に研鑽を積んでほしい」と式辞を述べました。