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2022.04.15

安田菜津紀氏による外国語学部特別講演会を開催しました

 4月5日(火)、本学外国語学部アドバイザーであるフォトジャーナリスト安田菜津紀氏を講師にお迎えし、『今、世界で何が起きているのか? フォトジャーナリストが見たグローバルイシューズ』と題した講演会を開催しました。この講演会は、4月から大学での学びをスタートする外国語学部の新入生を対象に、「いま世界で何が起きているのか」「外国語を世界でどう活かすのか」を考えるきっかけづくりとすることを目的として2020年から毎年開催されているもので、外国語学部1年生と教職員の約300名が教室と遠隔(Zoom)のハイブリッド形式で参加しました。

 安田氏は、フォトジャーナリストを志すきっかけとなったカンボジア、内戦が続くシリア、東日本大震災被災地の陸前高田市での取材写真を交えながら自身の体験とグローバル社会の実像を紹介。昨今のウクライナ情勢などにも触れながら、グローバル社会の問題点と解決策を参加者に提起しました。
 最後に、安田氏は「これから皆さんは外国語学部で様々な学びを重ね、社会へ貢献していくことになる。将来、どんな職業についても、皆さんそれぞれの役割がある。外国語学部で学ぶ言語を使って何を成し遂げたいのか、社会にどう貢献していきたいのかを在学中に考えてほしい。大学4年間が実りある豊かなものになることを願っています」と、外国語学部1年生に向けてエールを送りました。

  講演会の後には質疑応答が行われ、学生らは積極的に安田氏と意見交換を行いました。
 これから4年間がスタートする新入生にとって、貴重な経験となりました。

―安田菜津紀氏 略歴ー
1987年神奈川県生まれ。特定非営利活動法人Dialogue for Peopleの副代表理事。16歳のとき、「国境なき子どもたち」友情のレポーターとしてカンボジアで貧困にさらされる子どもたちを取材。現在、カンボジアを中心に、東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で貧困や災害の取材を進める。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。写真絵本に『それでも、海へ陸前高田に生きる』(ポプラ社)、著書に『君とまた、あの場所へシリア難民の明日』(新潮社)など。上智大学卒。