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2022.01.31

松原知生教授(国際文化学部)が第5回「フォスコ・マライーニ賞」を受賞

 国際文化学部の松原知生教授が、著書『転生するイコン—ルネサンス末期シエナ絵画と政治・宗教抗争』(名古屋大学出版会、2021年)により、第5回「フォスコ・マライーニ賞」(イタリア文化会館主催) を受賞しました。
 日伊文化交流に大きく寄与したイタリアの日本学者フォスコ・マライーニの名を冠する同賞は、1978年に創設されたマルコ・ポーロ賞を継承し、日本国内で出版されたイタリアに関する優れた著作に与えられるものです。今回選考対象となったのは、2019年7月から2021年6月までの間に刊行された41点で、最終候補として選ばれた6点の中から、選考委員5名全員が一致して松原教授の著作を支持し、受賞が決定しました。
 昨年12月8日、東京のイタリア文化会館にて授賞式が執り行われ、アルベルト・マナイ館長代理より賞が授与されました。また、本学においてもこの功績をたたえ、優れた研究活動成果であるとしてG.W.バークレー学長より1月31日に表彰が行われました。
 松原教授は「偉大な日本学者マライーニに捧げられた栄誉ある賞を賜り、望外の喜びです。本書の完成には長い年月を要しましたが、研究を支えて下さった多くの方々のおかげで、ようやく日の目を見ることができました。これからも研究や教育を通じてイタリア美術の魅力を伝えることで、微力ながら日伊文化交流に貢献していきたいと思います」とコメントしました。

・関連サイト:フォスコ・マライーニ賞(イタリア文化会館図書室)
https://iictokyo.esteri.it/iic_tokyo/ja/la-biblioteca/_11.html