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2021.12.22

渦原実男教授(商学部)の最終講義を行いました

 12月17日(金)、大学チャペルにて、今年度末で定年退職を迎える商学部商学科の渦原実男教授の最終講義を行い、ゼミ生や大学院の学生をはじめ、教職員や卒業生など約290人が出席しました。

 渦原実男教授はマーケティング(流通論)が専門で、日米流通業のマーケティング革新、小売マーケティングとイノベーションなどについて研究されました。また、キャリアセンター長や女子寮の寮監を歴任され、研究のみならず学生の教育的支援にも尽力されました。

 今回の最終講義は1年生対象の「流通総論」の授業の一部であったため、「流通マーケティング研究の現状と課題~西南スピリットとSDGsを踏まえて~」と題して、第1部「学問の本質」、第2部「SDGsマーケティングと流通革新」、第3部「戦後、3度の流通革命の展開」について講義が展開されました。

 講義では、商学は倫理観・精神論と商取引の技術論を融合した実学であること、特に本学の建学の精神であるキリスト教の博愛精神を土台に国際連合がSDGsを採択したことは、今後の流通・マーケティング、ビジネスの研究と教育の普遍的方向性であると説かれ、実在する企業の事例を示しつつ、精神論では倫理的(エシカル)消費や持続的(サスティナブル)マーケティング、技術論では流通DXが、国際的にも時代的にも重要課題となっていることが紹介されました。

 そして最後に、現在はインターネットを活用したEコマースが台頭し、デジタル時代の第3次流通革命が起きており、ネットとリアルが融合したオムニチャネルへの取り組みが必要不可欠であると述べられました。

 講義終了後、ゼミ生、教職員、卒業生から花束贈呈が行われ、聴講した学生・教職員、卒業生から大きな拍手が贈られました。