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2021.07.27

パラ・パワーリフティング選手 山本恵理氏によるオンライン講演会を開催しました

 7月1日(木)、8日(木)の2週にわたり、日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)協力のもと、パラ・パワーリフティング選手の山本恵理氏を講師にお招きし、オンライン講演会「スポーツから共生社会を考える」を開催しました。
 この講演会は、人間科学部心理学科・續木智彦准教授の授業・スポーツ理論I(2)の一環で開催され、授業を履修する約120名の学生がオンラインで受講しました。
 7月1日は、パラサポがプログラム提供するオンライン版「あすチャレ!Academy」の講師として山本氏は講演を行い、自身のこれまでの競技生活や実生活での経験をもとに、「障がいとは何か」「共生社会とは何か」について、動画やグループワークを交えながら受講生に解説。「障がいとは、選択肢が限られることである。あなたが“誰かの選択肢になる”ことが、世の中の障がいを減らす一歩になる」と伝えました。8日は、「あすチャレ!メッセンジャー」の講師として「チガイで生き抜くヒント。」と題した個人講演を行い、「できる・できないではなく、どうやったらできるかを考える。つまり、事実(FACT)と思い込み(BIAS)を分けて考えることが、共生社会を実現する上で重要なことである」と強調しました。

 受講した村田知優さん(人間科学部心理学科1年)は、「互いの違いを認め、生き合うことができる社会を築いていきたいと感じた。そのためにも、多くの人とコミュニケーションをとり、多種多様な考え方を知ることから始めたい」とコメント。
 学生は、山本氏の講演を通じ、皆で生き合う共生社会について考え、理解を深めました。


0701「あすチャレ!Academy」


0708「あすチャレ!メッセンジャー」個人講演

-講師紹介-
 先天性の二分脊椎症により、生まれつき足が不自由。9歳から水泳に取り組み、パラ水泳の近畿大会や日本選手権などに出場、29歳のときに留学先のカナダでパラアイスホッケーに出会い、強豪のカナダ代表選手らとプレーする。大学院で障がい者スポーツを学んでいたが、自国開催の東京2020パラリンピックに関わる仕事をするために32歳で帰国。2015年より、日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)職員。2016年の5月、東京都主催のパラリンピック体験プログラム「NO LIMITS CHALLENGE」で初めてパラ・パワーリフティングを体験し、「パワーリフティングをやる人生とやらない人生どっちがおもしろいだろう」と考えた結果、「もう一度、夢を追いかけよう」と決意し、選手としてパラリンピックを目指すことに。
 パラサポが実施するD&Iプログラムの企画・講師業務、講演会などを行いながら、国内外の試合に出場中。
※写真提供:日本財団パラリンピックサポートセンター