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2021.06.09

日本社会福祉学会九州地域部会第62回研究大会を開催しました

 6月5日(土)、西南学院大学や福岡での取り組みを通して、これからの社会福祉について考える「日本社会福祉学会九州地域部会第62回研究大会」を開催しました(Zoomウェビナーによるオンラインで実施)。大会テーマ「変わりゆく時代と社会のなかでいま、どのような問題が発生し、社会福祉には何が必要とされ、何ができるのか、社会福祉実践の視点から模索する。」への関心は高く、九州を始め全国各地から300名近くの参加申し込みがありました。

 倉光晃子大会事務局次長(西南学院大学人間科学部准教授)の司会・進行のもと、開会式では、村山浩一郎教授(日本社会福祉学会九州地域ブロック理事、福岡県立大学)と田代裕一教授(西南学院大学人間科学部長)が挨拶しました。基調講演では、松端克文教授(武庫川女子大学)が「新たな時代の新たな社会福祉―『地域共生社会』議論の批判的検討を通じて―」をテーマに、実態に基づきながら地域福祉政策の視点とこれからの在り方について解説しました。

 シンポジウムでは「拡大するニーズ、求められるレベルにどう応えられるのか―」というテーマに基づき、地域支援の立場から馬男木幸子氏(福岡市社会福祉協議会)、居住支援の立場から山口千恵氏(そーしゃる・おふぃす代表)、災害支援の立場から山口由美子氏(西南学院大学)、外国人支援の立場から井上幸雄氏(アジアに生きる会・ふくおか代表)による具体的な実践報告がなされました。報告を受けて、松端克文氏(コメンテーター)はシンポジストへコメントし、シンポジストは今後の課題と必要なことを整理しました。閉会式では、次期開催校の脇野幸太郎教授(長崎国際大学)の挨拶と倉田康路大会実行委員長(西南学院大学人間科学部教授)が研究大会の御礼を述べました。

 早速、参加者から「大変勉強になった、興味深く聞いた、改めて関心を持った」等、多数の感想が届いています。また、本学ボランティアセンターの熱心な取り組みは、全国からの注目を集めています。西南学院大学社会福祉学科が開設されて21年、今回の研究大会を通して、学科も「新たな時代」を迎えていることを実感しました。


【お問い合わせ】日本社会福祉学会九州部会第62回研究大会事務局
西南学院大学人間科学部社会福祉学科(担当:河谷はるみ・倉光晃子)
大会ウェブサイト https://sites.google.com/view/fukushi62kai/
E-mail fukushi62kai@gmail.com(大会事務局)


基調講演:松端 克文教授(武庫川女子大学)


シンポジウム:倉田 康路大会実行委員長(西南学院大学人間科学部教授)


地域支援の立場から:馬男木 幸子氏(福岡市社会福祉協議会)


居住支援の立場から:山口 千恵氏(そーしゃる・おふぃす代表)


災害支援の立場から:山口 由美子氏(西南学院大学)


外国人支援の立場から:井上 幸雄氏(アジアに生きる会・ふくおか代表)


司会・進行:倉光 晃子大会事務局次長(西南学院大学人間科学部准教授)