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2021.04.02

法学部「Seinan Vis Moot」チームが香港大会・ウィーン大会に出場しました

 法学部の学生によって構成される「Seinan Vis Moot」チームが、3月15日(月)~18日(木)にVisEast(香港大会)、および3月27日(土)~30日(火)にVisMoot(ウィーン大会)に出場しました。
 Vis Moot およびVisEastとは毎年春、ウィーン・香港をメイン会場に、世界各地で開催される模擬国際仲裁大会です。大会では、国際取引上の架空の紛争について、売主・買主の弁護士に扮して、仲裁人の前で法律を武器に戦います。出題も弁論もすべて英語です。コロナ禍のため、今年度は昨年度に引き続きオンラインでの開催となりました。
 今年度は、プレ大会となる日本大会英語の部で準優勝していましたが、出場した4名中3名が日本大会で引退、世界大会には残るメンバーが総力を挙げて挑みました。試合では、規定時間内に立論し相手方に反論するのですが、最大の難しさは、立論途中に投げかけられる仲裁人からの質問に的確に応答しなければならない点にあります。日本語であれば難なく返せる質問も、聞き取れなければ手も足も出ない、そんなもどかしさや悔しさと戦いながら走りぬきました。
 香港大会初日のシンシナティ大学との試合に出場した宮脇直弥さん(国際関係法学科2年)は、「開幕戦で緊張しましたが、メンバーやコーチの先生方が観戦してくださっていたことで緊張がほどけ、堂々と話せました。海外の大学と戦えたことは大きな財産となりました」と話していました。
 他方、日本大会英語の部メンバーだった森山夏琳さん(国際関係法学科2年)は、ウィーン大会に出場し、「改めて世界大会のレベルの高さ、スケールの大きさを痛感しました。時差の関係で現地時間午前2時に試合に関わってくださる仲裁人もおられ、この大会が世界中の法律家のサポートのもとで成り立っていることに感銘を受けました。来年は英語力を向上させ、議論をより深化させて臨みます」と決意の言葉を述べていました。
 また、1年生ながら日本大会に引き続き、ウィーン大会にも出場した尾崎央虎さん(国際関係法学科1年)は、「海外との『英語力の差』を直に感じました。来年、再来年の自分がこの差を埋められるように、今の気持ちを忘れず一層努力します。」と熱い思いを語ってくれました。
 新年度、SeinanVisMootは新メンバーを迎え、SeinanVisMoot2021として始動します(*1)。引き続き、法学部「Seinan Vis Moot」チームの応援を、どうぞよろしくお願いいたします。

(*1)現在新メンバー募集中です。詳しくはチームのインスタグラムをご覧ください。

<香港大会出場者および対戦校>

宮脇 直弥(国際関係法学科2年)・大倉 幸雪(同3年)[シンシナティ大学(米国)]

小野 桃果(国際関係法学科2年)・桑山 亮(同3年)[MIS(イラン・アラブ首長国連邦)]

谷川 愛海(国際関係法学科1年)・永江 華子(同2年)[ブラジリア大学(ブラジル)]

峰 結愛(国際関係法学科2年)・中嶋 鋭延(同3年)[華中師範大学(中国)]

<ウィーン大会出場者および対戦校>

稲田 朱里(国際関係法学科2年)・森山 夏琳(同)[モルドバ国立大学(モルドバ)]

尾崎 央虎(国際関係法学科1年)・砂坂 栞吏(同)[イバダン大学(ナイジェリア)]

河野 琴梨(法律学科2年)・梅田 知世(国際関係法学科2年)[ロシア大統領府国家経済行政アカデミー(ロシア)]

大平 樹里(国際関係法学科1年)・松原 菜月(同2年)[アラブ首長国連邦大学]


          香港大会:シンシナティ大学との試合後


          ウィーン大会:モルドバ大学との試合後


          ウィーン大会:ロシア大統領府国家経済行政アカデミーとの対戦後