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2019.11.27

【西南学院講座 in Tokyo】本学大学院臨床心理学専攻 小林隆児教授最終公開講座「関係をみる臨床をめぐって」を開催しました

 11月9日(土)に、西南学院東京オフィスが入るサピアタワー(東京都千代田区丸の内)にて、本学大学院臨床心理学専攻の小林隆児教授が講師をつとめる【西南学院講座 in Tokyo】「関係をみる臨床をめぐって」を開催しました。2013年から年1、2回開催してきた本公開講座は12回目にあたりますが、今年度末の小林教授の定年退職に伴い今回が最終回となりました。これまでの公開講座で共に学んでこられた方をはじめとする約70名が参加しました。
 これまで本講座は、臨床家にとって重要なことは自らの実践体験を意識化し、他者と共有する道を探ることではないかとの共通認識を目標に継続されてきましたが、今回の講座は「関係をみる臨床」の意義について改めて考えたいという総決算の思いから企画されました。
 当日は小林教授による基調講演の後、才野均氏(精神科医)、伊藤晴通氏(小児科医)、塚野喜恵氏(小児科医)、佐川眞太郎氏(臨床心理士)によるシンポジウムでは、各シンポジストが「関係をみる臨床」をどのように体験しながら今の臨床に生かしているかが語られ、ついで小林教授を進行役に総合討論が行われました。総合討論では、シンポジストのみならず参加者からも多くの質問や意見が発せられ、講座は盛況のうちに幕を閉じました。今回も参加者の職種はじつに多様でしたが、講座のねらいが浸透しつつあることを実感させられるものでした。今後も何らかのかたちで学びの場が継続されることを願う声が多く聞かれました。