概要
「神学」という、歴史の古い学問―それは、西欧中世における大学の誕生よりもさらに1000年も古い歴史をもちます―の「新しさ」というものを、学生たちとともに探求し、学ぶこと、それが神学研究科の目的です。
「現代社会はいよいよ複雑化し、困難な諸課題が累積しています。そのような中で、聖書の真理を探究し、その光に導かれながら教会と現代世界の直面する課題を考えること、それは一見ひどく迂遠で非現実的な道のように見えますが、実は最も近くて確実な道であると、私たちは確信しています。社会の諸問題に解決の方途を見出し、それに何らかの形を与えるのは、結局のところ人間であり、社会が必要とする「高度専門職業人」に求められるリーダーシップというものは、人間的な力・徳(virtues)の成長と切り離せないからです。
「博士前期の教育課程は、(1)基礎科目、(2)展開科目、(3)実習科目、(4)研究指導(修士論文作成)と、段階的に編成されています。特に、一人の院生に複数の教員が関わり、「真理の同労者」(ヨハネの手紙三、8)という人格的(パーソナル)な関わりの中で、対話を繰り返しつつ学ぶことが目指されます。そのようにして、院生が誠実な証し人として立つための土台が堅く据えられ、社会へと遣わされてゆくこと、それが本研究科の祈りであり期待です。
取得できる免許・資格
- 中学校教諭専修免許状(宗教)
- 高等学校教諭専修免許状(宗教)
カリキュラム
博士前期課程 修了要件
- 学生は、2年以上在学し、30単位以上の単位を修得しなければならない。ただし、大学院学則第15条第1項ただし書から第2項に規定する8単位以内の単位を30単位のうちに含めることができる。
- 学生は、入学時に展開科目の中から専修科目1科目を選択するものとする。
- 学生は、選択した専修科目の担当教員を自己の指導教員とし、授業科目の選択、学位論文の作成、その他研究全般にわたって、その指導に従うべきものとする。
- 学生は、指導教員の特殊研究(演習)8単位、基礎科目4単位及びキリスト教神学実習又は臨床牧会実習の内から実習科目2単位を必修とし、その他の展開科目を16単位以上選択して、履修・修得しなければならない。前述の学生のうち、将来、日本バプテスト連盟の教職として働くことを希望する者(現職の者も含む)は、教会形成特論及び説教学特論を必ず履修・修得しなければならない。
- 博士前期課程の学位論文を提出しようとする者は、原則として、課程修了予定の1年前の学期末までに、指導教員の特殊研究(演習)4単位及び基礎科目4単位を含む、合計16単位以上を修得していなければならない。
- 在学年限の最長は、4年とする。ただし、休学の期間は在学期間に算入しない。
博士前期課程長期履修学生 修了要件
- 学生は、3年以上在学し、30単位以上の単位を修得しなければならない。ただし、大学院学則第15条第1項ただし書から第2項に規定する8単位以内の単位を30単位のうちに含めることができる。
- 学生は、入学時に展開科目の中から専修科目1科目を選択するものとする。
- 学生は、選択した専修科目の担当教員を自己の指導教員とし、授業科目の選択、学位論文の作成、その他研究全般にわたって、その指導に従うべきものとする。
- 学生は、指導教員の特殊研究(演習)8単位、基礎科目4単位及びキリスト教神学実習又は臨床牧会実習の内から実習科目2単位を必修とし、その他の展開科目を16単位以上選択して、履修・修得しなければならない。前述の学生のうち、将来、日本バプテスト連盟の教職として働くことを希望する者(現職の者も含む)は、教会形成特論及び説教学特論を必ず履修・修得しなければならない。
- 博士前期課程の学位論文を提出しようとする者は、原則として、課程修了予定の1年前の学期末までに、指導教員の特殊研究(演習)4単位及び基礎科目4単位を含む、合計24単位以上を修得していなければならない。
- 学生は、必ず1~2年次に基礎科目4単位と2~3年次に指導教員の特殊研究(演習)8単位(1年間4単位)を履修・修得しなければならない。
- 在学年限の最長は、4年とする。ただし、休学の期間は在学期間に算入しない。
博士後期課程 修了要件
- 博士後期課程の標準修業年限は、3年とする。ただし、研究科委員会においてとくに優れた研究業績をあげたと認めた者については、論文提出期間を短縮することができる。
- 学生は、入学時に専修科目1科目を選択するものとする。
- 学生は、専修科目の研究指導を週1コマ以上受け、各学年に4単位、合計12単位及び指導教員以外の教員が担当する講義科目2単位以上を修得し、かつ博士論文を提出しその審査及び試験に合格しなければならない。
- 学生は、専修科目の担当教員を自己の指導教員とする。授業科目の選択、学位論文の作成、その他研究全般にわたって、その指導に従うべきものとする。
- 学生は、指導教員の指導に基づき、同教員及びその指示する学内外の教員より、研究指導を受けるものとする。
- 博士後期課程の学位論文は、同課程に2年以上在学し、必要な研究指導を受け、研究論文を2本以上刊行していなければ、提出することができない。
(ア)博士後期課程の学位論文は、在学期間中に提出するものとする。
(イ)博士後期課程に3年以上在学し、必要な研究指導を受け、研究指導12単位及び講義科目2単位以上を修得して退学したものは、「単位修得退学者」とする。 - 在学年限の最長は、6年とする。ただし、休学の期間は在学年限に算入しない。
講義担当者
履修モデル/研究指導計画書/カリキュラム・マップ
教員紹介
氏名 | 主な担当科目 |
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須藤 伊知郎 | 新約学特論I、新約学特論II、キリスト教神学特論、神学研究方法論、神学演習、神学特別講義、神学研究指導 |
日原 広志 | 旧約学特論I、旧約学特論II、キリスト教神学特論、神学研究方法論、神学演習、神学特別講義、神学研究指導 |
濱野 道雄 | 実践神学特論I、実践神学特論II、教会形成特論I、教会形成特論II、説教学特論、キリスト教神学特論、神学研究方法論、キリスト教神学実習、神学演習(実践神学)、神学演習(教会形成)、神学特別講義、神学研究指導 |
金丸 英子 | バプテスト史特論I、バプテスト史特論II、キリスト教神学特論、神学研究方法論、神学演習、神学特別講義、神学研究指導 |
才藤 千津子 | 牧会心理学特論I、牧会心理学特論II、キリスト教神学特論、神学研究方法論、神学演習、神学特別講義、神学研究指導 |
G.ロドリゲス プラセンシア | 教理史特論I、教理史特論II、キリスト教神学特論、神学研究方法論、神学演習 |
黄 南德 | 組織神学特論I、組織神学特論II、キリスト教神学特論、神学研究方法論、神学演習、神学特別講義、神学研究指導 |