国際文化学科

人はそれぞれ違うからこそ、わかり合いたい。
同じ制服を着て、同じ校則に縛られていたとしても
みんな違う人間。
心まですべてをわかることができないから、わかろうと努力する。
同じ言葉を話し、同じものを食べていたとしてもひとりひとりは個別の存在。
隣人を理解することと
地球の裏側の人々を理解することは同じ作業。
わたしたちがやるべきことは、
「日本」から「外国」を見ることなどではない。
多様性を認め合い、人はいかにつながることができるのか、それを探ること。




10言語の中から履修ができる
英語、中国語、ドイツ語、フランス語、韓国語から2カ国語が必修。さらにスペイン語、ロシア語、タイ語、イタリア語、ラテン語も学ぶことができ、語学教育が充実しています。
3年次から選べる6つのコース
地域を中心に学ぶ「日本」「中国・アジア」「アメリカ・太平洋」「ヨーロッパ・地中海」の4コース、地域ごとの文化の違いを探る「比較文化」コース、芸術面に特化した「表象文化」コースを用意。1つの地域を追究したい、文化や芸術面の違いを探りたい、それぞれの希望に応じた学びが可能です。





世界各国の文化と芸術に関する基礎知識を、ゼミ(少人数クラス)で学ぶ。
世界各国の文化と芸術に関する全24種類のゼミの中から、自分の興味や関心に基づいてゼミを選び、基礎的な知識や教養そして読解力を身に付けます。また様々な外国語を学ぶことで、語学力と多角的な思考力を育てます。
3つの系に分かれて専門的な視野を広げ、語学力を発展させる。
東洋文化系、西洋文化系、複合文化系の3つの系に分かれて、さらに専門的なゼミを開始し、研究文献を解釈する力や実践的な表現力を身に付けます。また各系に応じた講義科目を通じて専門領域(分野)に関する理解を深め、第3言語の修得も目指します。
3~4年生の合同ゼミで、自分の専門研究を磨き上げる。
自分が所属する系の8種類のゼミの中から卒業論文の執筆に向けて1つのゼミを選びます。このゼミは3~4年生が協力して学ぶ合同ゼミです。また自分の専門研究と外国語学習を結びつけることで語学力をさらに向上させます。

アメリカ社会文化論
労働力の減少する日本では、外国人の受け入れや女性の活躍が重要な課題になります。これらの問題にアメリカがどう取り組んできたのか、移民や女性の視点から学びます。また私たちの生活にはアメリカから来たモノ(食、音楽、ファッションなど)が多くあります。身近なモノについて学び、自分と自分の住む社会について理解を深めましょう。
中国文学概論
中国語圏の近現代文学を学びます。伝統中国から脱し、近代国家の建設を目指した20世紀初頭、魯迅らが輩出し中国近代文学の基礎を築きました。以降百年がたち、中国語圏で活躍する作家たちはそれぞれの得意とするジャンルで、自由で精力的な活動を続けています。この授業ではそれらの一部を紹介し、受講生がそこに何かを発見することを期待しています。

ゼミテーマことばと音楽
西脇 純教授
ヨーロッパ・地中海地方に広まったキリスト教は、時代を越えて、また地域ごとに、さまざまな礼拝音楽を生み出してきました。ラテン語のグレゴリオ聖歌やミサ曲、あるいは各国の言語で歌われる賛美歌はその一例です。私のゼミでは、そうした音楽の特にテキストと音楽との関係について、ディスカッションを交えながら考察を深めています。教会音楽の深層に流れるキリスト教思想を見出してゆくところに、ゼミの特徴があります。
研究内容グレゴリオ聖歌の霊性
グレゴリオ聖歌は、中世のカロリング期にローマからフランク王国にもたらされた後、王国内で少しずつ変化を遂げていった礼拝音楽です。この音楽を書き留めたネウマ記号を読み解きながら歌ってみると、グレゴリオ聖歌は、礼拝という祈りの空間に聖書のことばをいかに響かせ、あらしめるのか、ということに最大の重きをおいた音楽であることに気づかされます。ことばの芸術とも呼ばれるこの聖歌の祈りの思想を学んでいます。
取得できる資格・免許
卒業後の進路
多彩な学びの 6 コースを備える本学科は、その進路も多彩です。卒業生は公務員、マスコミ、旅行、金融、商社、航空、出版社、情報産業、国際協力機関など、幅広い分野で活躍しています。最近では大学院進学や海外留学により研究を続ける卒業生もいます。なお、教職や博物館学芸員の資格を取ると、中学校・高等学校の教員、博物館・美術館の学芸員を目指せます。