社会福祉学科
人間としての生き方とは?
AI技術が発展を遂げ、
日常生活に身近なものとなりつつある。
AIと人間の共存が謳われる今だからこそ
“人間そのもの ”を知ることが求められている。
人間同士だから理解できること、違いを感じることもある。
違いを受け入れて
今までにない道を模索することもできる。
人の探究は、新しい可能性に満ちている。
社会福祉士・精神保健福祉士・保育士などが活躍する現場を体験
「ソーシャルワーク実習Ⅰ・Ⅱ」では、地域施設、病院、社会福祉協議会などで社会福祉士の仕事を学びます。二つの国家資格取得希望者は、更に、「ソーシャルワーク実習Ⅲ」で精神科医療機関、地域施設において精神保健福祉士の仕事、もしくは、「保育実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」で保育所や施設において保育士の仕事を学びます。現代社会で社会福祉士・精神保健福祉士・保育士に求められることを肌で感じ、気付きを得る機会となります。
幅広い学びで進路の選択肢が広がる
卒業生は、福祉事務所や児童相談所などの行政職、医療機関のソーシャルワーカー、社会福祉協議会のコミュニティワーカー、スクールソーシャルワーカー、地域の施設や事業所の相談員・支援員・保育士、また福祉の専門性を活かして一般企業など、幅広い職場で活躍しています。
人と社会にアプローチし、一人ひとりの幸せな生活を実現することができるための4つの力を「講義」「演習」「実習」によって獲得する。そして、社会福祉の理論を「理解する」だけではなく、社会福祉の実践場面で「行動する」ことができる力を身に付ける。
1年次では主に社会福祉の基盤となる知識と技能について学びます。そして、人と社会を結びつけ、人々の生活上の問題を理解することができるための力を身に付けます。
2年次では主に人間の尊厳の価値を踏まえて社会福祉の学びの対象となる人と向き合い、人と社会を支えるための思考方法や、現実のものとして活用できるように判断することができる力を身に付けます。
3年次と4年次では主に社会的な支援が必要な問題を発見し、修得した能力を主体的・創造的に活用して、さまざまな人たちと協働しながら解決に向けて取り組むことができる力や社会福祉の価値、原理、真理について自律的に探求することができる力を身に付けます。
子ども家庭福祉論
子ども家庭福祉論では、子どもの貧困や虐待問題など現代を生きる子どもと家庭の現状や課題について、社会の状況と関連付けながら学びます。そのうえで、子どもの健やかな成長発達と権利を保障していくために必要な支援、法制度の枠組みなどについて子ども家庭福祉の理念を基盤に理解を深めます。
ディスアビリティ・スタディーズ(障害学)
ディスアビリティ・スタディーズ(障害学)とは、社会、文化の視点から障害を捉える学問です。授業では、その考え方を学ぶと共に、障害当事者の経験などを通して「障害者」が置かれている状況、生きづらさなどを学び、障害当事者の視点から社会のあり方を考えていきます。
ゼミテーマ社会から排除されがちな人々の支援の追求
中村 秀郷准教授
社会から差別や偏見を受けやすく、そのために地域生活で困難に遭遇することがある精神障がい者や罪を犯した人々の支援に焦点を当て、その現状と課題を主に概観しています。また、実務家の話を聴く機会を設け、施設見学や裁判傍聴など、学生が企画した内容を随時実施しています。ゼミ生は関心のあるテーマを選び、ゼミ内での議論とフィードバックを通じて、自ら問いを立て、調査分析し、考察する能力を養います。
研究内容精神保健福祉、司法福祉
私は保護観察官として触法精神障がい者を含む犯罪者・非行少年の立ち直り支援に従事した経験から、社会福祉学の領域の中で主に精神保健福祉、司法福祉を専門としています。主な研究テーマは、触法精神障がい者、犯罪被害者、罪を犯した高齢者・障がい者の支援、また犯罪者・非行少年の立ち直りです。近年はこれらの分野で活動するソーシャルワーカーが現場で直面する困難性、支援の課題や解決策に焦点を当てた研究に取り組んでいます。
取得できる資格・免許
(学科内選抜あり。定員20名)
卒業後の進路
本学科の卒業生は福祉の職場だけではなく、行政( 国・地方自治体)、医療機関、社会福祉協議会、教育機関など幅広い現場で専門職に就いています。また、社会福祉の専門性が評価されて、銀行、保険会社、住宅・建築会社など一般企業でも活躍しています。大学院に進学する学生もいます。